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塾長 ブログ

自動詞・他動詞

2024/12/22

    be動詞と一般動詞の区別と用法は理解していても、意外と抜け落ちているのが〈自動詞と他動詞の区別〉ではないでしょうか。
    後ろに目的語となる名詞(相当語句)を必要とするのが他動詞で、それを必要としないのが自動詞。
    1. 〈他動詞〉She plays tennis very well. 
    2. 〈自動詞〉She looks happy.
    これくらいは分かっても下記のうち、正しい表現を言い当てることはできるでしょうか。
    3. We will [discuss/discuss about] the problem.
    4. He will [graduate/graduate from] college this year.

    答えは、3=discuss、4=graduated from。
    でも、日本語で考えている限り、discuss about…「…について議論する」で何があかんの?と思うでしょうし、3の答えがdiscussなら、4もgraduateでええんちゃうの?となってしまいますよね。
    さあ、どうすればいいですか?

    この区別は日本人にとってはとても難しいので、他動詞を覚える時には、bring「…を持って来る」と「…を」つけて記憶する必要があります。

    itが必要

    2024/12/18

      意識していないと、目的語のitを見失うことがあります。これも日本語で考えているからに他なりません。
      Thank you veru much.やThank you for everything.は大丈夫でも、appreciate「…を感謝する」を用いた感謝の表現はどうなるでしょう?
      辞書を使えば、appreciateは他動詞目的語を必要とするところから、
      I appreciate your concern.「ご心配いただきありがとうございます」
      くらいは作れるかもしれません。
      では、「ありがとう。感謝します」はどうでしょうか。
      Thank you, I appreciate.でいいでしょうか。
      appreciateは他動詞なので、目的語が必要ですが、日本語には表れてきません。どうします?
      Thank you, I appreciate it.
      と目的語がどうしても必要になります。「なぜ、itなの?」に対する解はエキップ英語教室で学べます。Let's enjoy it.

      中学英語がすべて

      2024/12/15

        表題は「外国語の扉」(朝日新聞10/9)で紹介された、英語講師ダイジュ先生の記事のリードです。
        では、ダイジュ先生どうぞ。
        『いまは、YouTubeやオンラインの英語塾で幅広い世代に英語の学習法を伝えています。そこでは「中学英語がすべて」だと言っています。
        〈中略〉語学はアウトプット(話すことや書くことで何かを伝えること)が大事と言われます。でも、インプット(語彙や文法、伝えたいこと)なしのアウトプットはない。僕はインプット7、アウトプット3だと言っています。〈中略〉最初は単語や文法の基礎を固める。アウトプットはその後増やしていけばいいんです。
        70代の方から動画や著作の感想をもらうこともあり、励まされます。〈中略〉年を重ねると、中高生が3周すれば覚えられることも5周、10周しないと覚えられないかもしれない。でも回数を重ねれば覚えられる。それだけの話です。
        すぐに結果が出ると思っている人はつまずきがちですね。最低でも3カ月は学ばないと、変化を感じるのは難しいです。英語の苦手な人は、英語を話せる人を「魔法使い」のように感じている。でも、そんなことはありません。だれだって地道に、泥臭く繰り返していくしかないのです』

        語の短縮〈スマホ〉の場合

        2024/12/11

          コンビニエンス・ストアを日本では「コンビニ」と呼び、エア・コンディショナーを「エアコン」と呼びます。これらは、よく使われる語は省略されるという言語特性の一例です。省略は、「何が省略されたのか自明で」+「世間の承認を受けたもの」だけが生き残ります。中には仲間内だけに通じる暗号ワードもあるでしょうが、一般特性を無視すると、全世代を通じて使用させるようなポピュラリティーは獲得できません。

          スマートフォンはアメリカでは一般的にセル・フォーン(cell phone)、日本では「スマホ」ですね。アメリカではフォーン(phone)でも通じるし、日本でも「携帯」で「スマホ」を代替できます。何を指しているかが使用者間で分かれば、言葉というものは変化を厭わないのです。

          でも、コンビニと何とか言えるようになったのが、ほんの数年前という私にとって、未だ大きな壁となっているのが「スマホ」です。なんで[f]の音が[h]に変化してかめへんの?それに[ou]も[ɔ':]に代わっちゃってるし。「スマート・ホーン」が一般に認知された時点で見えていた結末なのでしょうか。

          vocationとcallingはただの職業にあらず

          2024/12/8

            「職業」を表す英語があります。job, occupation, professionあたりなら高校生の口から出てくるかもしれません。それ以外にもcallingとかvocationという語もありますが、こちらは「天職」の意味を持つ語です。職業と天職の分水嶺はどこにあるのでしょうか。
            callingは英語の動詞callに、vocationはラテン語のvoco「呼ぶ」に由来する言葉です。共通するのは、どちらも「呼ぶ」という基盤があることです。つまり、天職というのは、自分で選ぶものではなくて、「あちら(必要な人)」から呼ばれるものであるということです。
            「ちょっと、ちょっと」という声が聞こえる人には聞こえるし、聞こえない人には聞こえない。
            「えっ、何か言いました?」とあなたが対応できたとしたら、まさに運命のめぐり合わせということなのかも。「ねえ、ちょっと」の声を聞けたあなたは、(自覚は無くても)すでにその要件を満たした人であるという訳です。

            〈本題は内田樹がよく書く話を引用しています〉
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