エキップ英語教室 エキップ英語教室

大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

vocationとcallingはただの職業にあらず

2024/12/8

    「職業」を表す英語があります。job, occupation, professionあたりなら高校生の口から出てくるかもしれません。それ以外にもcallingとかvocationという語もありますが、こちらは「天職」の意味を持つ語です。職業と天職の分水嶺はどこにあるのでしょうか。
    callingは英語の動詞callに、vocationはラテン語のvoco「呼ぶ」に由来する言葉です。共通するのは、どちらも「呼ぶ」という基盤があることです。つまり、天職というのは、自分で選ぶものではなくて、「あちら(必要な人)」から呼ばれるものであるということです。
    「ちょっと、ちょっと」という声が聞こえる人には聞こえるし、聞こえない人には聞こえない。
    「えっ、何か言いました?」とあなたが対応できたとしたら、まさに運命のめぐり合わせということなのかも。「ねえ、ちょっと」の声を聞けたあなたは、(自覚は無くても)すでにその要件を満たした人であるという訳です。

    〈本題は内田樹がよく書く話を引用しています〉

    「to = →」の概念が理解できれば

    2024/12/4

      「to = →」の理解、できましたか?
      例えば、likeは目的語にto不定詞(to V)も動名詞(Ving)も取ることができ、ほとんど意味は変わらないとされています。
      (1) I like to play soccer.
        = I like playing soccer.
      「サッカーするのが好きです」 
      ところが、「もしできれば」と仮定法のニュアンスを表すwouldを追加した場合、Vingは後続しません。
      (2) 〇I would like to play soccer.
          ×I would like playing soccer.

      なぜ、(1)ではto V / Ving の両方可能なものが、(2)ではto Vのみ許可されるのでしょうか。それは、「to = →」が未来方向を表す表現形式でもあるためです。
        I would like to play soccer.
      「できれば」「」「サッカーをしたい」

      サッカーするのは「これから先の未来」で、それがtoの「→」概念と通底するのです。
      一方Vingは「過去・現在」を示唆します。

      やっぱり、toはto

      2024/12/1

        This article will lead you to the perfect understanding of the fact.
        This articl will lead you「」the perfect understanding of the fact.
        「この記事を読めば、その事実を完璧に理解できるだろう」

        This article will lead you to perfectly understand the fact.
        This article will lead you「」perfectly understand the fact.
        「この記事を読めば、その事実を完璧に理解できるだろう」

        The work took her to Paris.
        The work took her「」Paris.
        「彼女はその仕事でパリに行った」
        The work took her much time to finish.
        The work took her much time「」finish.
        「その仕事を終わらせるのに彼女はとても時間がかかった」

        やっぱり、toはto。

        toはto

        2024/11/27

          (1) I will go to Kyoto tomorrow.
          toは名詞:京都の前に置かれた前置詞で、「到着点」を表しています。
          (2) I will be here to help you.
          toは動詞helpの前に置かれ、to (V)で不定詞を作っています。
          (2)を中学生に和訳してもらうと、おそらく「あなたを助けるために、私はここにいます」とto helpを「目的:~するために」と解釈すると思います。これはもちろん「そう教わるからそう理解する」のです。
          (1)のtoは前置詞で「・・・へ」、
          (2)のtoは不定詞を作り「~するために」。
          しかし、「toはto」。それほど区別する必要があるのでしょうか、toは「→の意味を持つ記号」でよいのではないでしょうか。
          (1)' I will go「→」Kyoto tomorrow.
          (2)' I wil be here「→」help you.「ここにいて手伝ってあげる」
          この単純な理解が進めば、大学入試に向けた学習で登場する〈be to (V)〉も
          The president is to visit Kyoto today.
          「大統領は今日、京都を訪問する予定である」も
          The president is「→」visit Kyoto today.で問題なく理解可能です。

          『中学生のための〇〇級合格レッスン』

          2024/11/24

            前回、英検問題集について書きました。では、お勧めはと言うと標記シリーズが推せると思います。『つきっきり』と同じ旺文社からの出版ですが、クオリティーはこちらの『合格レッスン』が断然高いです。同シリーズは英検5級~準2級まで対応します。この辺りの「対応級」設定も誠実というか、やはり「英検2級以上」はそれほど容易く対策できるものではないので、「そこには踏み込まない」という潔い方針が信頼できます。
            内容もコンパクト且つ必要なアイテムを漏らすことなく掲載し、過去問にも当たれるスタイルです。これなら小学生~中学生が自習で取り組み、成果をあげることができそうです。一通りやって終わりではなく、何周もやって掲載されている学習事項はどれが出題されても大丈夫という状態で受験すれば、合格可能性は高いと考えます。
            でも、前回も書きましたように、問題集は書店で実際に手に取り、「自分の求めるものかどうか」を確かめて購入するようにしてください。
            上へ