塾長 ブログ
語の短縮〈スマホ〉の場合
2024/12/11
コンビニエンス・ストアを日本では「コンビニ」と呼び、エア・コンディショナーを「エアコン」と呼びます。これらは、よく使われる語は省略されるという言語特性の一例です。省略は、「何が省略されたのか自明で」+「世間の承認を受けたもの」だけが生き残ります。中には仲間内だけに通じる暗号ワードもあるでしょうが、一般特性を無視すると、全世代を通じて使用させるようなポピュラリティーは獲得できません。
スマートフォンはアメリカでは一般的にセル・フォーン(cell phone)、日本では「スマホ」ですね。アメリカではフォーン(phone)でも通じるし、日本でも「携帯」で「スマホ」を代替できます。何を指しているかが使用者間で分かれば、言葉というものは変化を厭わないのです。
でも、コンビニと何とか言えるようになったのが、ほんの数年前という私にとって、未だ大きな壁となっているのが「スマホ」です。なんで[f]の音が[h]に変化してかめへんの?それに[ou]も[ɔ':]に代わっちゃってるし。「スマート・ホーン」が一般に認知された時点で見えていた結末なのでしょうか。
スマートフォンはアメリカでは一般的にセル・フォーン(cell phone)、日本では「スマホ」ですね。アメリカではフォーン(phone)でも通じるし、日本でも「携帯」で「スマホ」を代替できます。何を指しているかが使用者間で分かれば、言葉というものは変化を厭わないのです。
でも、コンビニと何とか言えるようになったのが、ほんの数年前という私にとって、未だ大きな壁となっているのが「スマホ」です。なんで[f]の音が[h]に変化してかめへんの?それに[ou]も[ɔ':]に代わっちゃってるし。「スマート・ホーン」が一般に認知された時点で見えていた結末なのでしょうか。
vocationとcallingはただの職業にあらず
2024/12/8
「職業」を表す英語があります。job, occupation, professionあたりなら高校生の口から出てくるかもしれません。それ以外にもcallingとかvocationという語もありますが、こちらは「天職」の意味を持つ語です。職業と天職の分水嶺はどこにあるのでしょうか。
callingは英語の動詞callに、vocationはラテン語のvoco「呼ぶ」に由来する言葉です。共通するのは、どちらも「呼ぶ」という基盤があることです。つまり、天職というのは、自分で選ぶものではなくて、「あちら(必要な人)」から呼ばれるものであるということです。
「ちょっと、ちょっと」という声が聞こえる人には聞こえるし、聞こえない人には聞こえない。
「えっ、何か言いました?」とあなたが対応できたとしたら、まさに運命のめぐり合わせということなのかも。「ねえ、ちょっと」の声を聞けたあなたは、(自覚は無くても)すでにその要件を満たした人であるという訳です。
〈本題は内田樹がよく書く話を引用しています〉
callingは英語の動詞callに、vocationはラテン語のvoco「呼ぶ」に由来する言葉です。共通するのは、どちらも「呼ぶ」という基盤があることです。つまり、天職というのは、自分で選ぶものではなくて、「あちら(必要な人)」から呼ばれるものであるということです。
「ちょっと、ちょっと」という声が聞こえる人には聞こえるし、聞こえない人には聞こえない。
「えっ、何か言いました?」とあなたが対応できたとしたら、まさに運命のめぐり合わせということなのかも。「ねえ、ちょっと」の声を聞けたあなたは、(自覚は無くても)すでにその要件を満たした人であるという訳です。
〈本題は内田樹がよく書く話を引用しています〉
「to = →」の概念が理解できれば
2024/12/4
「to = →」の理解、できましたか?
例えば、likeは目的語にto不定詞(to V)も動名詞(Ving)も取ることができ、ほとんど意味は変わらないとされています。
(1) I like to play soccer.
= I like playing soccer.
「サッカーするのが好きです」
ところが、「もしできれば」と仮定法のニュアンスを表すwouldを追加した場合、Vingは後続しません。
(2) 〇I would like to play soccer.
×I would like playing soccer.
なぜ、(1)ではto V / Ving の両方可能なものが、(2)ではto Vのみ許可されるのでしょうか。それは、「to = →」が未来方向を表す表現形式でもあるためです。
I would like to play soccer.
「できれば」「→」「サッカーをしたい」
サッカーするのは「これから先の未来」で、それがtoの「→」概念と通底するのです。
一方Vingは「過去・現在」を示唆します。
例えば、likeは目的語にto不定詞(to V)も動名詞(Ving)も取ることができ、ほとんど意味は変わらないとされています。
(1) I like to play soccer.
= I like playing soccer.
「サッカーするのが好きです」
ところが、「もしできれば」と仮定法のニュアンスを表すwouldを追加した場合、Vingは後続しません。
(2) 〇I would like to play soccer.
×I would like playing soccer.
なぜ、(1)ではto V / Ving の両方可能なものが、(2)ではto Vのみ許可されるのでしょうか。それは、「to = →」が未来方向を表す表現形式でもあるためです。
I would like to play soccer.
「できれば」「→」「サッカーをしたい」
サッカーするのは「これから先の未来」で、それがtoの「→」概念と通底するのです。
一方Vingは「過去・現在」を示唆します。
やっぱり、toはto
2024/12/1
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「この記事を読めば、その事実を完璧に理解できるだろう」
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The work took her to Paris.
The work took her「→」Paris.
「彼女はその仕事でパリに行った」
The work took her much time to finish.
The work took her much time「→」finish.
「その仕事を終わらせるのに彼女はとても時間がかかった」
やっぱり、toはto。
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「彼女はその仕事でパリに行った」
The work took her much time to finish.
The work took her much time「→」finish.
「その仕事を終わらせるのに彼女はとても時間がかかった」
やっぱり、toはto。
toはto
2024/11/27
(1) I will go to Kyoto tomorrow.
toは名詞:京都の前に置かれた前置詞で、「到着点」を表しています。
(2) I will be here to help you.
toは動詞helpの前に置かれ、to (V)で不定詞を作っています。
(2)を中学生に和訳してもらうと、おそらく「あなたを助けるために、私はここにいます」とto helpを「目的:~するために」と解釈すると思います。これはもちろん「そう教わるからそう理解する」のです。
(1)のtoは前置詞で「・・・へ」、
(2)のtoは不定詞を作り「~するために」。
しかし、「toはto」。それほど区別する必要があるのでしょうか、toは「→の意味を持つ記号」でよいのではないでしょうか。
(1)' I will go「→」Kyoto tomorrow.
(2)' I wil be here「→」help you.「ここにいて手伝ってあげる」
この単純な理解が進めば、大学入試に向けた学習で登場する〈be to (V)〉も
The president is to visit Kyoto today.
「大統領は今日、京都を訪問する予定である」も
The president is「→」visit Kyoto today.で問題なく理解可能です。
toは名詞:京都の前に置かれた前置詞で、「到着点」を表しています。
(2) I will be here to help you.
toは動詞helpの前に置かれ、to (V)で不定詞を作っています。
(2)を中学生に和訳してもらうと、おそらく「あなたを助けるために、私はここにいます」とto helpを「目的:~するために」と解釈すると思います。これはもちろん「そう教わるからそう理解する」のです。
(1)のtoは前置詞で「・・・へ」、
(2)のtoは不定詞を作り「~するために」。
しかし、「toはto」。それほど区別する必要があるのでしょうか、toは「→の意味を持つ記号」でよいのではないでしょうか。
(1)' I will go「→」Kyoto tomorrow.
(2)' I wil be here「→」help you.「ここにいて手伝ってあげる」
この単純な理解が進めば、大学入試に向けた学習で登場する〈be to (V)〉も
The president is to visit Kyoto today.
「大統領は今日、京都を訪問する予定である」も
The president is「→」visit Kyoto today.で問題なく理解可能です。