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塾長 ブログ

英検をダブル受験するなら

2025/5/25

    英検協会よれば、今年度から始まる「英検準2級プラス」と隣接する級とのダブル受験が、他の級の組み合わせよりの多いのだそうだ。英検の各級取得に必要な英語力のギャップを埋めるのが本来の目的なら、「準1級と2級」の間に『2級プラス』を新設するのが筋だろうが、英検協会が選択したのは「2級と準2級のギャップ埋め」だった。
    理由はもちろん、高校受験や大学受験を目的に、英検2級取得を目指す受験生がとても多いからだ。英検協会の読みは、ある意味正しかったと言える。
    今年度第1回の個人申し込み者の内(4月時点)で、「2級+準2級プラス」をダブル受験する人が約20%、「準2級プラス+準2級」でダブル受験する人が約10%というのだから、相当需要は底堅いと言えるだろう。
    さて、本会場で「2級+準2級プラス」をダブル受験すると、検定料合計は17,800円にもなる。「準2級プラス+準2級」でも17,200円だ。家庭にとっては、物価高を感じる出費額となる。
    これをもし、準会場で受験できるとすると、「2級+準2級プラス」では13,300円(差額-4,500円)。「準2級プラス+準2級」では、12,500(差額-4,700円)となるから、経済合理的に考えれば、受験会場は「準会場の一択」ではないだろうか。
    問題は、「個人が受験できる準会場」が利用範囲にあるかどうかだ。

    SNSの質を決めるものは

    2025/5/21

      The quality of social networking depends on the intellectual level of its users.
      「SNSの質は、そのユーザーの知的水準で決まる」のだと思っていたら、
      The quality of social networking depends upon the power of the U.S. president.
      の様相を見せていますね。米国における政治的権力の強大さに圧倒されます。

      「民主主義国家においては、国民はその程度に応じた政府しか持ちえない」とかつて語ったのは、現パナソニックを興した松下幸之助。国民の質が政府の質を担保するということですね。「ひどいよな」とか他人事として言ってないで、もっと政治にコミットすべきなのでしょう。しかし、現在の仕事はかつてと比較して、その仕事に対し、よりコミットして成果を上げることを求めてきます。だから、たとえ問題を認識をしても、その全ての課題に対して、現役世代の人たちが自分で取り組むには無理があります。必然、課題克服のためには、自分の代弁者を立てることになります。ですから、その代弁者には、「自らの仕事として」その課題克服に取り組んで成果を上げることを期待したいと思います。

      松下幸之助は「国民が政治を嘲笑している間は、嘲笑に値する政治しか行われない」という言葉も残しています。

      「彼のカバン」はa his bagではだめ?②

      2025/5/18

        LIVEの場面ではすんなりと児童に理解された「This is a bag.→I like the bag.→This is Takashi's bag.→Do you like his bag?」の中にあるa/an/the/代名詞・所有格の使い分けが、中学校の授業で言語化されて解説されると、
        ①数えられる名詞の前にはaを付ける。
        ②名詞のあたまの音が「アイウエオ」に近い母音であれば、aはanとなる。
        ③aには「一つ」の意味があるが、theには「その」という限定の意味がある。
        ④人称代名詞には格変化があり、「…の」という場合は、my「私の」/your「あなた(がた)の」/his「彼の」/her「彼女の」/its「その」/our「私たちの」/their「彼らの」の意味になる。

        するとこんな疑問が浮かび上がります。
        「カバンが一つで、彼の持ち物だとすると、a his bagってなるよね」
        この質問に対する先生の回答はどのようなものでしょうか。
        「所有格を使う時は、同時にaは付けません」かな。
        すると次の質問はどうでしょう。
        「『彼のそのカバン』と言いたい時は、his the bagでいいですか」
        回答は次のようなものでしょうか。
        「彼のカバンだから、theは不要です」

        この先生の説明は2つとも間違ってはいませんが、生徒の疑問を氷解させる本質的なものにはなっていません。
        「a/an/the/所有格は、源流を辿ると、どれも「名詞を規定する」グループに入っている語なんです。だから置かれる位置も同じです。ですから、それらを二重に使うのは「a an apple」がおかしいのと同様におかしいのです」

        「彼のカバン」はa his bagではだめ?①

        2025/5/14

          新学期が始まっておよそ1ヶ月が経ちました。中1英語の授業では、小学校での学習表現を復習して、中学校での学習事項に入ります。
          中学校での授業で改めてa/an/theの使い分けや、代名詞の格変化を学ぶでしょう。小学校での発話中心の具体的な言語活動から、言葉を文字化して知識として整理する機会が増えていきます。

          例えば、This is a bag.→I like the bag.→This is Takashi's bag.→Do you like his bag?では、具体的な物を提示し、教室内の生きた場面で使い方が示されますから、「新情報にはa」、「旧情報にはthe」が用いられることが自然に理解されます。同時に所有を表す「…'s」と人称代名詞の所有格が同じ働きを果たすのだと分かります。

          言葉による説明をせず、LIVEによって生徒に使い方を理解させるとても優れた方法です。

          〈to be continued〉

          hardlyってどんな意味

          2025/5/11

            careful+ly=carefully「注意深く」、happy+ly=happily「楽しく」など「様態」を表す副詞の多くは〈形容詞+ly〉の形をしています。
            certain+ly=certainly「確かに」、possible+ly=possibly「ひょっとしたら」など「確信度」を表すものや、lucky+ly=luckily「幸運にも」、natural+ly=naturally「当然」等も同様です。

            では、hard+lyはどのような意味になるでしょう。「かたい+ly」→「かたく」、「難しい+ly」→「難しく」でしょうか。あるいは「熱心に+ly」→「一生懸命に」等が思いつくところかなと思います。でも、最後の「hard:熱心に」は、そもそもstudy hardのように働く副詞ですから「+lyで副詞化」という規則に沿っていませんね。

            hardlyは「程度:ほとんど~ない」の意味を表す「準否定語」です。
            He hardly said a word.「彼はほとんど何も言わなかった」

            hardly ever「頻度:めったに~ない」と共に整理して記憶しましょう。
            My father hardly ever drinks or smokes.
            「父はめったに酒を飲まないし、タバコも吸わない
            (*否定語の後ろのorは、意味的にはandの意味です)

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