エキップ英語教室 エキップ英語教室

大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

ハブ&スポークス

2024/6/11

    日本に比べて、アメリカ合衆国は国土が広いから(約25倍)、どこにでも地下鉄が走っている訳ではないし、鉄道が敷かれている訳でもない。だから、移動には車を利用することが通常で、数時間のドライブなら厭わない人が多い。でもさすがに、それ以上の距離ということになれば、飛行機を利用することにもなるだろう。
    ハブ空港という呼称が古くからある。ユナイテッドならシカゴ、デルタならアトランタ、アメリカンならダラスと、各航空会社が、拠点とする空港を構え、そこから放射線状に空路を全米中に巡らせている。その路線図を自転車の車輪に見立てて、「ハブ&スポークス」と呼ぶ。
    大阪の鉄道で考えれば、梅田を拠点とする阪急、淀屋橋を拠点とする京阪、難波を拠点とする南海が、それぞれの路線近くに住む乗客を囲い込み、固定客として目的地に運んでいるのに似ているだろう。私たちにとって、電車と言えば〇〇が自然と想起されるように、飛行機なら〇〇がアメリカ人の頭に自然と浮かび、日常の足として利用されている。

    不定詞の形容詞的用法・副詞的用法

    2024/6/8

      私が中学生だった時、定期考査に向け、不定詞の〈名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法〉の区別の仕方を覚えた。
      本来なら、品詞の役割〈名詞:文中でS、O、Cになる〉〈形容詞:名詞を修飾する〉〈副詞:名詞以外を修飾する〉と覚えておけばいいのだが、当時の私は「~すること=名詞的用法」「~するための=形容詞的用法」「~するために=副詞的用法」と学校で習った通り意味ベースで覚えた。しかし、これは和訳に依存する判別法だったので、形容詞的用法なのか副詞的用法なのか、ややこしい感が半端ではなかった。
      現在の中学生向き英語参考書にも、依然として同様の記述があるのには愕然とする。しかも「など」とか書くから、どこまで勉強しなければならないかと不安にもなる。

      〈to+動詞の原形〉形容詞的用法「~するためのなどの意味を表す。
      She has a lot of homework to do today.(①)
      I have  a funny video to show you.(②)

      〈to+動詞の原形〉副詞的用法「~するためになどの意味を表す。
      He came to Japan to learn Japanese.(③)
      I was very happy to hear the news.(④)

      形容詞的用法…①「義務:~すべき」、②「可能:~できる」
      副詞的用法…③「目的:~するために」、④「理由:~して」と書き直せば、中学生にもはるかに分かりやすいと思うのだが。

      本当のことを話そう

      2024/6/6

        私には黒人への偏見がありました。「怖いな。近づきたくないな」と思っていたのです。
        20代後半、ワシントンD.C.でのことです。なぜだか理由は思い出せないのですが、タクシーを待つ列に並んでいました。〈順番待ちの列のことをqueueと言います〉
        タクシーが到着して、客を乗せて出ていく。その様子を見ながら、私の番まであと3人になりました。タクシー運転手にはいろんな人種の人がいるようでした。白人、黒人、アジア系。そうしながら、私は心の中で「黒人の運転手には当たりませんように」と祈っていたのです。ひどいことを祈った罰なのか、私の前に停まったタクシーの運転手は黒人でした。こちらの動揺が伝わらないように緊張しました。
        運転手「どこから?」-私「大阪です」
        運転手「行ったことあるよ」-私「人が多い街でしょう?」
        運転手「そうだな。ワシントンも黒人が多いだろう?」-私「…(黒人の話題か。下手に答えると運転手を怒らせるかも)」
        運転手「なぜだか分かるか?」-私「(どう答えればいい?)さあ、どうしてでしょう?」
        運転手「ワシントンは首都だろう。だから美しくしておかないといけない。浮浪者がいると見栄えが悪いよな。で、政府がお金を出して、奴らに食事を提供したり、宿に泊まれるようにしてるんだ」-私「そうなんですか」
        運転手「そうさ。だから働きたくないけど、いい生活はしたい黒人が集まるんだよ」

        UP考

        2024/6/4

          Stand up.という表現は、おそらく英語学習の一番初期に、たぶん最初の授業の第一声として生徒の耳に響いてくる。そして、「起立」という挙動と共に、upの意味を体得する。
          upの持つ「上方に」という意味が緩やかに広がって、speed up「速度を上げる」とか、cheer up「元気を出す」という表現に至るのにさほど時間はかからない。
          upはさらに昇華して、「すっかり完全に」のレベルに達し、eat up「完食する」、clean up  the room「部屋をきれいに片付ける」、finish it up「全部すませる」などへとつながっていく。
          そしてその辺りで、upは浮遊し、tie up the parcel with string「小包にしっかりひもをかける」やgather up the toys「おもちゃを寄せ集める」のような類例を作り出す。
          やがて、upはbreak up rocks「岩を砕く」やtear up the newspaper「新聞紙をびりびりに破る」などの表現に加わるに及んで、「ばらばらの状態に」達すると、ようやく意味拡張の終焉の時を迎える。

          2024年度第1回英検・準会場実施

          2024/6/1

            本日、今年度第1回英検を、エキップ英語教室にて準会場実施いたします。
            一人でも多くの児童・生徒の皆さんの英語能力向上に資するよう、この地域に英検準会場を提供する機会を保持していきたいと思います。
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