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塾長 ブログ

アリストテレス『弁論術』

2025/7/2

    説得的対話のために必要な要素とは?古代ギリシャの哲人アリストテレスが『弁論術』のなかで3つの鍵を語っています。カタカナ表記すると、「ロゴス」「エトス」「パトス」がその3つ。この3要素を表すギリシャ語は、その後英語にも借入されました。
    ロゴス→Logic
    エトス→Ethics
    パトス→Passion
    自分の主張を相手に届け、理解してもらうには、Logic「論理」により主張に至る思考の道筋が、なるほどと膝を打ってくれるものでなくてはいけませんね。
    そしてどれだけご立派な主張でも、それを唱えている人物が信頼に足る相手でなくてはなりません。Ethics「倫理」に満ちたこの人がそれほど言うのであればという人徳が必要になります。
    そして、襟を正した人物が正論をぶったとしても、相手を説得し思考を改めさせるにはPassion「熱情」がなくてはなりません。
    ディベートは相手を説得する技術を競いますが、上記の要素を満たしているかも大切な視点です。

    英検二次試験対策~有名英会話学校の場合

    2025/6/29

      英検の二次試験はSpeaking力が測られます。受験生がその対策にかけられる費用はどれくらいでしょうか。
      英会話学校の中では信頼感の高いベルリッツが英検対策の短期集中講座を開講しています。「英検二次面接 直前対策コース」の場合、平日の10レッスン受講に必要な費用はで76,230円(税込)。1コマ当たり、7,623円です。高いと思いますか、それとも妥当だと感じますか。
      英検1級なら二次試験対策は是非、訓練を積んだネイティブにお願いしたいですね。準1級でもそれが望ましいですが、オンラインでフィリピンなど海外のネイティブと話ができるサービスを利用して自信をつける方法もあります。
      それはもちろん、「金に糸目は付けない」富裕層であれば、2級以下であっても、ちゃんとトレーニングを積んだネイティブにお世話になるのがベストの選択かもしれませんが、コスト・パフォーマンスの点からみると、費用は高すぎるのではないでしょうか。
      エキップ英語教室では、1コマ2,000円+αでおこなう通常学習の中で、非ネイティブの塾長が、二次試験合格レベルまで指導します。

      英検取得率の実態

      2025/6/25

        文部科学省が全国の公立校を対象とした、2024年度の英語教育実施状況調査の結果を公表した。
        中3で英検3級相当以上の英語力がある生徒は、前年度より2.4ポイント上昇して52.4%。高3で英検準2級相当以上の生徒は1.0ポイント上昇して51.6%だったのだそうだ。
        これをマスコミなどが報じる際には「中3で英検3級以上が52%」のような表現になる点には注意が必要だろう。52.4%の中身だが、実際に英検を受験して3級合格以上のスコアを取得した生徒は27.8%に過ぎない。学校などの成績を基に、教員が「相当する力がある」と判断した生徒が24.5%も加えられているのだ。同様に、高3の準2級も、実際の検定受験で合格スコアを超えた者は31.8%であり、教員による「相当」との判断した者が19.8%いる。
        検定受験には費用が発生するから、全員に受験をさせるのはほぼ不可能だ。そこで、この生徒なら「合格できるんじゃないか」と教員が判断する訳である。だが、実際に英検を受験したことで得られるCSEスコアと学校の英語の成績との相関はほとんどない。一方、英検CSEスコアと模擬試験偏差値とであれば、一定の相関は認められる。
        中3で英検3級合格以上の力がある生徒は、全体の30%強といったところだろう。

        6/23(月) 英検一次試験WEB合否公開

        2025/6/22

          明日(6/23)は2025年度第1回英検の一次試験WEB合否公開日です。
          既に解答は速報されているので、合否の目安はついている人が多いと思いますが、合格なら二次試験へ、不合格なら次回合格を目指して、いずれも必要な学習に向かうきっかけとしましょう。
          単に合否だけでなく、リーディング・ライティング・リスニングのスコアもよく確認して、自分の課題を理解した上で、それでも4技能をバランスよく鍛えていくことが必要です。
          継続的な学習維持が何よりもまず必要です。今日も明日も、30分でも英語の勉強を続けていきましょう。

          the Statue of Liberty

          2025/6/18

            the Statue of Libertyは「自由」という語が、フランス語で女性名詞であるため『自由の女神像』と呼ばれている。ニューヨーク・マンハッタンの南に浮かぶその名もリバティー島に立つ像は、独立戦争を支援したフランス人の募金によって贈呈されたそうだ。像は銅製だが緑青のため、今は緑色に輝きを放つ。フランスからアメリカ独立100周年を記念し贈呈された像が、船に乗せられてニューヨーク港に到着してから、昨日で140年だそうだ。214個の箱に収められていた像が組み立てられると、左手に独立宣言を記した銘板を抱え、右手で松明を高々と掲げていた。元々、像は灯台の役割を果たす命も負っていたようだ。そのため、像は外海の方を向いて立ち、新天地を目指す人々に希望の明りを灯し続けていた。
            トランプ第2期政権は、米国大学を目指す各国からの留学生たちを締め出しにかかっているようだ。非知性主義の標的の一つは、多様な考え方が許容され、エリートが多く輩出し、自由な研究を求めて外国からやって来ようとする若者たちの学問の場を奪いにかかっている。今、世界を明らかにリードする米国の情報産業は、かつてのそんな夢見る若者たちの生み出した成果であろうに。
            libertyとは「(政治的束縛・拘束からの)自由」を意味する。

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