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塾長 ブログ

共通テスト分析セミナーに参加して

2025/3/16

    数研が主催した「令和7年度 入学共通テスト〈英語〉分析」セミナーに参加した。講師は竹岡広信先生だ。ReadingとListeningで3時間ほど。個々の解説はエキップ英語教室での学習に還元するとして、ここでは「英語学習の方向性」についてフィードバックしたい。

    共通テストは分量が多く、処理スピードが求められるため、竹岡先生のところには「速読が苦手です」という相談が多いという。そういう生徒が求めているのは『1ヶ月でできる〇〇テスト対策』のようなショートカット・キーであるようだ。だが、そういう方法は奏功しないという。
    竹岡先生はそういう生徒に「英文はどれくらい読めるの?」と聞いてみるそうだ。多くの答えは「だいたいの意味は分かります」というもの。でも、この「だいたい分かるではダメ」というのが先生の結論だ。

    Q1 「自分は英文をしっかり読めているか?」
      〈注:ここでの「しっかり」は隅から隅まで不明点なく」の意〉
    →答えが「そこまでは…」なら、
    Q2 「自分に語彙力はあると思うか?」
    →答えが「そんなには…」なら↓
      先生の分析では「共通テストのスコアは語彙力に比例する」。

    共通テストは5年間で進化し、学力差が出る良問になっている。
    「語彙形成」に向けた努力の過程で、この学力差が生じるのだ。

    空飛ぶクルマは必要ない

    2025/3/12

      2025 関西万博が4月に開幕するが、前売りのチケットが売れていないらしい。これは明らかに国民の意思が示されたものだろうと思う。万博を大阪・夢洲で開催しなければならない「必然性」は無いように感じられるし、カジノを含むIRへのインフラ整備のための「思惑」が透けて見えるようだ。その万博会場への移動手段の一つとして「空飛ぶクルマ」が考えられている。
      R7年度大学入学共通テスト・英語〈リーディング〉の第2問に、「Flying Vehicles」の話題が取り上げられた。AIと並んで、最近よく出題されるトピックの一つだ。イラストもついているが、実際のところ、「ドローン形状ヘリコプター」と何が違うのだろう。
      よく訓練されたパイロットが操縦する、技術の粋を集めた兵器である米軍のヘリコプター(オスプレイ)ですら、墜落することはある。空飛ぶクルマが地上に落ちる事故の可能性は吟味されているのだろうか。その可能性はオスプレイが落ちる可能性より低いのか。管制は行われるか。それとも車のごとく、ドライバーの意思のみで飛行できるのか。想定される飛行レーンの下に人はいないのか。また必要な法は整備されているか。疑問が尽きない。
      物事には表裏/明暗があるものだ。お祭りだから、裏/暗の部分には触れなくてもいいではないかでは困る。語られることよりも語られないことが雄弁である場合も多い。頭上からの巨大な物体の落下に対して、セイフティー・ネットは張られていない。

      「~するように言う」は依頼/命令?

      2025/3/9

        「…に~するように言う」は、日本語では「依頼」の意味でも、「命令」の意味でも使用される表現ですが、英語では文意に応じて動詞を使い分けなければいけません。
        依頼〉の場合、askを用いて、ask+人+to (V)の形で使います。
        Please ask your friend to drive you to the station 

        では、命令の意とするためには動詞は何を使えばよいでしょう?
        orderはもちろん「命令」の意ですが、[longman]によれば、
        order: to tell someone that they must do something, using your official power or authority と「公的な力の行使である」と定義し、次の例文をあげています。
        A policeman ordered him to stop.

        ですので、〈「私→私」の指示・命令〉の意を表す時には、orderではなく、tellを使って、次のように表現します。
        Please stop telling me what to do.
        「私にあれこれ指図するのはやめてちょうだい」

        ですから、tell+人+to (V)を「人に~するよう言う」とするのは少し曖昧で、askとの区別を明確にするために人に~するよう命じる」の意味を与えた方がいいでしょう。

        comfort zone

        2025/3/5

          現代はインターネットの時代で、英語で書かれた評論や記事、さまざまなテクストに容易く接近可能になった。それに伴い、高校入試や大学入試に引用される英文も多様になり、逆に言えば使い捨てされるようになっている。かつてのように、一つの重要テクストが何年にも渡り繰り返し入試問題として使用されることは無くなった。

          かつての頻出英文の一つに「comfort zone」を挙げることができるだろう。これは「Living in the U.S.A.」(Mrs. Lanier著)の〈distance and bodily contact〉からの借用だ。その最初のパラグラフを紹介しよう。

             Did you know that all human beings have a comfort zone regarding the distance they stand from someone when they talk? The distance varies in interesting ways  among people of different cultures.

          現在、50歳台以上の世代であれば、学んだ記憶があるのではないだろうか。

          educationとは何か

          2025/3/2

            educationとは「教育」のことですが、日本語が表す「教育」の方が適用範囲が広いようです。
            educationを[longman]で引くと、
            the process of teaching and learning, usually at aschool, college, or university
            と定義され、「学校教育」のことを指すのだということが分かります。「社員教育」などと日本語では「教育」を拡大しますが、会社がおこなう教育はeducationではありません。それはtrainingです。
            [longman]ではtrainingを、
            the process of teaching or being taught the skills for a particular job or activity
            と説明し、特定の仕事に係る技術習得のことを表すのが分かります。
            そして、education/training共に、「教える側」と「学ぶ側」双方に係る行為であることも分かります
            Department stores in Tokyo generally provide excellent service, and the staff are well-trained and courteous.
            「東京のデパートは概してサービスが素晴らしい。社員はしっかりした教育を受けているし、とても礼儀正しい」(『よくばり英作文』)
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