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大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

主役は生徒なのか?

2024/5/21

    現役教員時代、生徒が主役というフレーズを何度も聞いたことがあります。学校生活を始める「入学式」、学業を終える「卒業式」。そういう式典での「主役は生徒」には何の異存もありません。「初めまして。これから一緒に頑張ろう」。…「おめでとう。よく頑張ったね。パチパチパチ」。
    歓待され、承認され、祝福されるのは生徒です。

    しかし、日々の学びを仕切る「主役は教師」でなければならないと私は思います。〇〇高校で学びたいと思って、生徒は入学してきたはず。それが前提。であれば、その希望の場で、「さあ、一緒にこれをやろうや」と、教師は練った計画を用意して、生徒を待ち構える必要があると思います。

    時に、「どんなことを授業でやりたいか生徒に聞いてみようと思います」とおっしゃる先生がおられます。そういう発言に、私は違和感しか覚えません。そんなん生徒に聞いて決めることなん?

    音をつくるのは母音、それとも子音

    2024/5/18

      現役教員時代、入試問題を毎年作問してきた。
      筆記試験で、SpeakingやListeningの力を測ることはできないが、疑似問題として、単語に引かれた下線部の音が同じものを選ばせたり、異なったものを選ばせる問題がある。
      入試過去問や問題集等では、下線部が引かれているのは「アイウエオ」の音に近い母音であることが多い。まれに子音に下線が引かれている場合もあるが、入試問題への採用実績としては母音の大勝利は間違いない。
      では、なぜ、子音は問題になりにくいにのだろうか。答えはもちろん、作問しにくいからである。やってみればわかるが、母音に比べ、子音はそれぞれがキャラクターの立った音であり、類音から異なる音を探し出すような問題とのなじみが悪いのだ。ありうるとすれば、スペリングと音の差異に着目する問題になる可能性が高い。
      逆に言えば、その単語を人が認識する際に、子音は母音よりより大きな役割を果たしていると言ってよい。子音の持つ濃いキャラクターが母音の支えを得て、その語の音の輪郭をしかと浮かび上がらせているのだ。
      子音を正確に発音できること、そして子音をきっちり捉える耳を持つことに意識を集中させると、SpeakingやListeningに好影響をもたらすことができるのではないだろうか。

      自分でコントロールできることに集中する

      2024/5/16

        「自分のコントロールできることに集中する」というのは、元ニューヨーク・ヤンキーズ 松井秀喜さんの決まり文句。
        自分を見極めて、自分の今やるべきことを知る。自分の将来を他者に依存しない。他者が成功したとか失敗したとかに、自分の思考・行動を左右されない。

        人間には欲がある。自分には最大の幸福を願い、そのためには時として他者の不幸も仕方がないと思ったりする。だが、そんな空想に浸っていても、自分の技量は向上しないし、他者の努力は止められない。なら、自分のできること、やるべきことに集中した方が、自らの「現状改善→未来像の現実化」にははるかに効果的だ。

        おそらく同じことを、かつて「平常心」という言葉で色紙にしたためたのは、ミスタータイガース:掛布雅之さんだ。

        お二人はその境地に達するまで、どれくらいの努力を日々の鍛錬に注がれたのだろうか。

        believe考

        2024/5/14

          believe = 「信じる」と考えている人が多いが、実はbelieveには「信じる」という日本語が放つほど強い意味は備わってはいない。
          [ロングマン]によれば、
          think: to believe that something is true
          believe: to think that something is true or possible, although you are not completely sure
          のように、thinkの定義をbelieveを用いて、またbelieveの定義をthinkのよって行っているのだから、think that S'V'とbelieve that S'V'はほぼ同義と言ってよい。
          believeには「確信がなくても」という譲歩の意味を加えている程度だから、関西弁で表せば「~なんちゃう?知らんけど」が適訳となるのではないか。
          英語は同じ語の繰り返しを嫌うから、think/believeは、「Of course.でもいいんだけど、今は気分でSure.ね」と同様、代替の効く同意表現ということだ。
          だから日本語話者がせっかくbelieveを使うなら、I firmly believe that S'V'.くらいには表現しようではないか。〈firmlyは「堅く」の意味です〉

          Customerと呼ばれて

          2024/5/11

            30代の頃、トライアスロンをやっていた。雑誌『Tarzan』の企画:アイアンマンハワイを目指す「チームターザン」の勝又紀子さんに触発されて始めたのだ。
            アイアンマントライアスロンは水泳3.8km、自転車180.2km、マラソン42.2kmを連続して行う。当時はアイアンマンが琵琶湖で開催されており、(滋賀県だから)一番近くて、(出場レベルの高さから)一番遠い大会だった。
            参加費は現在では800ドルほどするらしい。1ドル=150円で計算すると、12万円にもなる。今は国内大会も無いから、海外大会に出場しようと思ったら、航空券代や宿泊費、その他で50万円では足りないだろう。かつての円高の時なら、何とか30万円代で収まった。海外に出て行こうとする者にとって、円安は悪夢である。
            さて、私にとって最後のアイアンマンとなったのは、2003年のアイアンマン・オーストラリアだが、主催者から届いたメールには幻滅した。「Dear Cusutomer,」となっていたからだ。「お客様」はないやろ~。主催者の本音はそうでも、「Dear Athlete,」にしてほしかったな。
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