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塾長 ブログ

単数なの?複数なの?

2024/3/23

    前回、単数名詞everyoneを代名詞で受ける場合、今では男女の区別をせずにtheyを用いることが普通であると書きました。everyoneが「(集団の中の)みんなそれぞれ」を意味するので、everyone「単数」→they「複数」も数の上では大ジャンプですが、意味の上では「みんな」つながりでもあるので、大きな違和感は無いのかもしれません。

    英単語の中には、単数/複数が使われる場面に応じて変化するものがあります。例えばfamily。

    Her family is a very large one.「彼女の家族は大家族だ」
    「家族を一つのまとまった集団」とみなす場合は、単数形で単数扱いします。
    Her family are all doctors.「彼女の家族は全員医者だ」
    「家族を構成する一人一人」が意識される場合には、単数形でも複数扱いされます。

    英語と性

    2024/3/21

      Jリーグは既に2月末、今シーズンをスタートしています。球春到来を告げる甲子園のセンバツも始まり、プロ野球の開幕も間もなくです。
      川渕三郎氏は、1993年に発足したJリーグの初代チェアマンでした。Jリーグはその代表者を表す別称:チェアマンを30年余り使い続けていますが、海外リーグではチェアパーソンの呼称が一般的なようです。同様に、テニスのボールボーイは、今ではボールパーソンと呼ばれていますね。
      現在では、男性が対象者を代表するということに疑義が向けられ、男女どちらでも使用できる語に置き換えられている訳です。

      昔むかし、everoneを受ける代名詞はheでした。それが同様に、he or sheに取って代わられ、今ではtheyで受けることが一般的になっています。単数名詞を複数で受けるという「?」よりも、短く1語で男女の別なく表現できる「簡潔さ」が支持されているということなのでしょう。

      英語力と学力②

      2024/3/19

        前回取り上げた英文を構造化します。                    
        The amount      is increasing every year.
               ↑ S               V  
               ↑         l prodeced l
              of paper 〈and〉         in our country
                           l consumed l    

        〈点数がもらえない和訳例〉(『英文熟考』記載)
        ①「わが国では毎年多くの紙が生産され消費されている。」
        ②「生産され、わが国で消費されている」紙の量が毎年増えている。
        ③毎年、増え続けている紙が「わが国で生産され消費された」。

        高校の定期考査でも、上記のような解答例に頻繁に出くわします。英検2級を取得している生徒でも、正確な文構造理解が出来ている生徒は多くはありません。「こんなところやろ」で思考停止してはいけません。大学が真に要求するレベルに達するには、英文を隅から隅まできっちり理解できる(学)力が必要。道は千里。

        英語力と学力①

        2024/3/17

          大学入試の英語で問われるのは英語力で、それはすなわち学力だと信じている人が多いと思いますが、どうやら英語力と学力は別物のようです。
          The amount of paper prodeced and consumed in our country is increasing every year.
          〈訳例〉「わが国で生産され消費される紙の量は年々増加している」
          『英文熟講 上 [改訂版]』 (竹岡広信著 p.14)

          文構造的には、amountが主語で、is increasingが動詞。学習ポイント的には、andで結び付けられたproducedとconsumedがそれぞれ「受動の意味を持つ」過去分詞形で、前方の名詞paperを形容詞的に修飾していることがメイン。後述されるin our countryはandの前後の2つの過去分詞形をそれぞれ修飾していると考えるのが基本であることがサブです。

          〈to be continued〉

          橋本聖子さんと話したこと

          2024/3/15

            昨日、参議院議員・橋本聖子さんが、安倍派裏金問題の弁明・質疑のため、政治倫理審査会の場に立たれた。
            橋本さんと言えば、1992年フランス・アルベールビル冬季五輪の1500m女子スピードスケートで銅メダルを獲得されたメダリストだ。
            そんな橋本さんと一度お話しをしたことがある。2005年、参加していた北海道オロロンライントライアスロンのカーボパーティーの場に、突然姿を現されたのだ。横に立つと彼女はすごく小柄だった。身長も160cmあるかどうかというところだった。全身筋肉のごつい人だと思っていたのでとてもびっくりした。
            このトライアスロン大会は、翌年限りで取り止めとなることが事前発表されていた。「無くなってしまうのは、大会ボランティアの確保が難しいからのようです」と私が話すと、橋本さんは「それでは補助金を持って来なくてはいけませんね」と答えられた。私はそのやり取りに少し違和感を感じたが、それが政治家の考え方というものなのだろうと思った。
            橋本聖子さんを巡る疑念は払拭されただろうか。
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