エキップ英語教室 エキップ英語教室

大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

UP考

2024/6/4

    Stand up.という表現は、おそらく英語学習の一番初期に、たぶん最初の授業の第一声として生徒の耳に響いてくる。そして、「起立」という挙動と共に、upの意味を体得する。
    upの持つ「上方に」という意味が緩やかに広がって、speed up「速度を上げる」とか、cheer up「元気を出す」という表現に至るのにさほど時間はかからない。
    upはさらに昇華して、「すっかり完全に」のレベルに達し、eat up「完食する」、clean up  the room「部屋をきれいに片付ける」、finish it up「全部すませる」などへとつながっていく。
    そしてその辺りで、upは浮遊し、tie up the parcel with string「小包にしっかりひもをかける」やgather up the toys「おもちゃを寄せ集める」のような類例を作り出す。
    やがて、upはbreak up rocks「岩を砕く」やtear up the newspaper「新聞紙をびりびりに破る」などの表現に加わるに及んで、「ばらばらの状態に」達すると、ようやく意味拡張の終焉の時を迎える。

    2024年度第1回英検・準会場実施

    2024/6/1

      本日、今年度第1回英検を、エキップ英語教室にて準会場実施いたします。
      一人でも多くの児童・生徒の皆さんの英語能力向上に資するよう、この地域に英検準会場を提供する機会を保持していきたいと思います。

      スマイルと握手の意味すること

      2024/5/30

        日本人は顔の表情に変化が少ないと言われます。それに比して、アメリカ人は顔の表情が実に豊か。
        大学生になったら、是非一度、アメリカ合衆国に出かける機会を持てるようにするといいですね。留学も有意義でしょうが、1~2週間の旅行でも、見知らぬ土地とそこに暮らす人たちを知るのはかけがえのない財産となります。
        立ち寄ったお店でも、レストランでも、多くのスマイルに出会えるでしょう。宿泊先がホテルなら、エレベーターに乗った際、目と目が合えば微笑んでくれる人が本当に多いです。時々、こちらに好意があるのではないかと勘違いしてしまいますが、それは思い過ごしであることも覚えておいてください。
        スマイルの意味するところは「私はあなたの敵ではありません」です。微笑むことにより、エレベーターという密室の中で、「私はあなたに危害を加えるつもりはありません」というメッセージを相手に伝えることができるのです。
        同様に、握手する時は、「しっかりと固く握手する」ことが大切です。これはかつての西部開拓時代、拳銃を握る右手で相手としっかり握手することにより、「あなたに銃を向けるつもりはない」という深意を伝える役割があったからと言われます。ゆるい握手は「信用できない奴」と思われかねません。

        5KM TO GO

        2024/5/28

          5km to go は「残り5km」という意味です。距離だけでなく、時間にも使え、10 minutes to go なら「残り10分」です。
          私は30代、トライアスロンをやっていました。アイアンマンと呼ばれる長距離レースは、3.8kmスイム→180.2kmバイク→42.2kmランで競われます。スイムがあるため、大会の多くは夏に行われます。午前7時スタートが標準で、私の場合は日没に近い午後7時までにゴールするのが目標でした。
          感覚的には丸一日、「このペースで大丈夫だろうか?」→「大丈夫。行けると思うよ」という自分自身との問答だけをし続ける体験は他では経験できないものです。
          「5KM TO GO」がランコース上に見えた時はすごくうれしいのですが、37キロ走ってきた身体には余力は多くはありません。

          to go はファストフードの店で「店外に持って出る」の意味でも使われます。One Double Cheeseburger to go.のように使ってください。店内で食べるのであれば、One Double Cheeseburger for here.です。

          本当に残念な言葉

          2024/5/25

            学校勤務時代、残念なことは多くあったが、「本当に残念なこと」は幸い僅かしかなかった。その一つに中学校勤務時代に遭遇することになる。
            37年間の教員生活の中で、中学校に合計して7年間勤務した。私立中学校なので、全員が中学受験を経て入学してくる。全員が全員というのではないが、自分の志望校ではなく、また親の希望校でもなく、塾の指導によって、合格する可能性だけを考えて出願校を決定する場合があるようだ。こうなると、入学時点から完全に「負の思考」を周囲に撒き散らしてしまう場合がある。
            「あー、英語か。だるー。嫌な科目が一つ増えた。うざー」これを聞いた時は本当に耳を疑った。英語という外国語との新しい出会いに、希望に目を輝かせて来るものだとばかり思っていたから、本当にまさかまさか、そんなことを考えたり、ましてやそれを口に出して吐き出してしまう生徒がいるなんて。未だに忘れもしない、本当に残念な言葉だった。
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