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塾長 ブログ

sportsとgames 裏の顔

2024/8/3

    sportsのイメージは「爽やか」であろうか「汗・努力」であろうか。いや、どちらも内包するのがsportsというものなのだろう。表の顔は裏の顔、裏の顔は表の顔である。
    [ロングマン]でsportを引くと、make sport of somebody「誰かをスポーツする」という表現の意味として、to joke about someone in a way that makes them seem stupidを載せている。「バカにするようなやり方で誰かをからかう」という意味だ。
    sportは、「気晴らしをする」を意味するdisportからの頭韻消失で誕生した。日常のストレスから私たちを解放し、心身をリフレッシュしてくれるスポーツは好ましいが、他者をあざけることで溜飲を下げるようなスポーツは歓迎されることはない。
    [ロングマン]でgameを引くと、make game of somebody「誰かをゲームする」という表現がmake fun of someone「人をからかう、笑いものにする」と同意であることも示されている。恐ろしいことに、gameには「〈からかいや詐欺などの〉標的・カモ」の意味もある。
    [ロングマン]はmake sport of…もmake game of…も「old-fashioned:古風」と注記している。人をバカにする憂さ晴らしはもはや古風。「あの人、昭和生まれやから」と言われるのがおちだ。

    sportsとgames

    2024/8/1

      オリンピックで熱戦が続いている。アジア・東京からヨーロッパ・パリへ。4年に一度のスポーツの祭典の巡業だ。
      オリンピック種目で、これってスポーツなのと思ってしまうものがある。馬術や射撃だ。もちろん、単に私の視座が世界の標準から逸脱しているだけなのだろう。スポーツの範疇に入るかどうかは、民族、国、地域のよって、社会的文化的に決定される。
      王侯のスポーツ:the sport of kingsと呼ばれるものがあり、イギリスでは狩猟・鷹狩・競馬がその地位を確立している。英語では、一般にスポーツはsportと数えず表記される。米語では複数形でsports。
      [ロングマン]でsportを引くと、hunting: an activity that people do in the countryside, especially hunting or fishing「狩猟:田園地方で人々が行う、特に狩りや魚釣りのような活動」を定義に上げている。
      さらに、[ロングマン]でgameを引くと、animals/birds: wild animals, birds, and fish that are hunted for food, especially as a sport「動物/鳥:食料を得るために、特にスポーツとして狩りの対象となる、野生の動物や鳥や魚」との定義も見つけることができる。

      やるべきことは朝のうちに

      2024/7/30

        村上春樹が長編小説を書いている時には、午前4時に起床して机に向かって4~5時間、集中して執筆するそうです。その後1時間ほどジョギングして昼食。午後は読書などして過ごし、夜は9時には就寝するとか。執筆ペースは毎日、原稿用紙にして10枚(4000字)。
        「もっと書きたくても十枚くらいでやめておくし、今日は今ひとつ乗らないなと思っても、なんとかがんばって十枚は書きます。なぜなら長い仕事をするときには、規則性が大切な意味を持ってくるからです」(『職業としての小説家』)。
        朝のうちにやるべきことに集中し、その後は体力維持とおそらくは創作で疲れた脳をリフレッシュするため、村上は1時間ほど走ります。身体に酸素を取り入れて、心拍数を上げて血流を促進する。老廃物を身体から一掃し、フィットした身体を維持する運動が仕事のベース回復に繋がるのでしょう。
        〈仕事と運動〉この規則的な生活を安定的に維持することが、コツコツと仕事をはかどらせ、それがついには一つの物語として完成する。夏休みを過ごす際のヒントにしてください。

        United STATEs of America

        2024/7/27

          United States of Americaは、日本語でアメリカ合衆国と書きます。合州国ではなく、なぜ合衆国と表すのかについては諸説あるようです。アメリカの政治的文化的影響の大きさから、stateは「州」として日本人の頭には刷り込まれていますが、stateは本来「国」の意味です。(IS:イスラム国を思い出してください)
          countryが「地理的な国土としての国」を表すのに対し、stateは「法律的・政治的な概念としての国家を指し、主に政府の特定の形(state)のこと」をいいます。ですから、「州」を日本の「都道府県」のような行政区域と考えると間違ってしまうことになります。
          アメリカでは州は固有の州憲法を持ち、知事や議会はもちろん、州法、州最高裁判所、州兵まで保持します。だから、州自体がそれぞれ独立した国であり、その集合体(united)がアメリカ合衆国という国家の像なのです。
          先に(7/25)、アメリカ大統領選挙における各州のWinner-take-allについて記しました。例えば、選挙人10人が割り当てられた州があるとします。得票割合が、共和党56%・民主党44%だった場合に、獲得した選挙人数が共和党6人・民主党4人とならずに、なぜ共和党が「総取り」して共和党10人となるのでしょうか?それは、一つの国の中での「選挙結果=勝者は誰か」を明確に示すという思想なのだろうと思います。

          Winner-take-all

          2024/7/25

            11月に行われる米国大統領選は、民主党(Democratic Party)候補者と共和党(Republican Party)候補者との2択になる。第3党も存在するようだが、勝機が無い戦いであることは変わらず、候補者を選出するかどうかも決していないようだ。
            民主党のイメージカラーは青で、シンボルはロバである。一方、共和党のイメージカラーは赤で、シンボルはゾウである。民主党の候補者になりそうなハリス氏は青系のジャケットを着用し、トランプ氏は常に赤色のネクタイを締める。
            アメリカの大統領選は、国民が投票用紙に記載された「大統領-副大統領」候補者の内、意中のペアをマークして投票する。全米50州の内48州と特別行政区であるワシントンD.C.では、投票で最多票を獲得した第1ペアがその州に割り当てられた選挙人数のすべてを総取り(Winner-take-all)する。残り2州は総取り方式と小選挙区一票制の並立方式だそうだ。
            最終的な勝者は、制した州(+ワシントンD.C.)の数ではなくて、何人の選挙人を獲得したかによって決する。(選挙人は予め、どの候補者に投票するかを誓約して登録される)
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