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塾長 ブログ

「ら抜き言葉」考

2024/3/27

    英語も日本語も、言葉だから時間の経過と共に変化して行きます。
    日本語、「ら抜き言葉」について省察します。

    中1英語で「可能」の助動詞canを習います。
    We can see the film at the theater.
    「映画館でその映画を見られる」
    そして、中2英語で「受動態」を習うのです。
    Nobody can be seen on the street.
    「通りには誰も見られない」

    ぎこちない日本語と共に、賢明な若者の前に一つの課題が立ち上がります。
    「能動態と受動態、上手いこと区別でけへんやん」。
    そしてしばしの沈思黙考は、若者らしい合理的な結論に着地します。
    能動態を『見れる』にしたら、受動態の『見られる』と区別できるやん!

    「ら抜き言葉」は日本語の乱れにあらずして、むしろ日本語の進化系。

    主語が複数形で、補語が単数形?

    2024/3/25

      今日も「数つながり」の話です。
      英語学習の初期にこんな英文を習います。
       He is a good tennis player.
      〈単数〉         〈単数〉
       They are good tennis players.
      〈複数〉           〈複数〉
      主語の数と補語の数が一致していることから、be動詞の「=」がわかりやすく成立している例が意図的に示されているのです。

      こう習った人が、教科書を離れて英語学習をするレベルになると、主語の数と補語の数が一致しない場合があることに気づいて悩みます。
       Movies are a form of art.
      〈複数〉   〈単数〉
      「映画は一つの芸術形態だ」

      考え方は単純で、「動詞の単複は主語に合わせて決定される」だけなのです。
       Movies are a form of art.
      〈複数→複数〉

      単数なの?複数なの?

      2024/3/23

        前回、単数名詞everyoneを代名詞で受ける場合、今では男女の区別をせずにtheyを用いることが普通であると書きました。everyoneが「(集団の中の)みんなそれぞれ」を意味するので、everyone「単数」→they「複数」も数の上では大ジャンプですが、意味の上では「みんな」つながりでもあるので、大きな違和感は無いのかもしれません。

        英単語の中には、単数/複数が使われる場面に応じて変化するものがあります。例えばfamily。

        Her family is a very large one.「彼女の家族は大家族だ」
        「家族を一つのまとまった集団」とみなす場合は、単数形で単数扱いします。
        Her family are all doctors.「彼女の家族は全員医者だ」
        「家族を構成する一人一人」が意識される場合には、単数形でも複数扱いされます。

        英語と性

        2024/3/21

          Jリーグは既に2月末、今シーズンをスタートしています。球春到来を告げる甲子園のセンバツも始まり、プロ野球の開幕も間もなくです。
          川渕三郎氏は、1993年に発足したJリーグの初代チェアマンでした。Jリーグはその代表者を表す別称:チェアマンを30年余り使い続けていますが、海外リーグではチェアパーソンの呼称が一般的なようです。同様に、テニスのボールボーイは、今ではボールパーソンと呼ばれていますね。
          現在では、男性が対象者を代表するということに疑義が向けられ、男女どちらでも使用できる語に置き換えられている訳です。

          昔むかし、everoneを受ける代名詞はheでした。それが同様に、he or sheに取って代わられ、今ではtheyで受けることが一般的になっています。単数名詞を複数で受けるという「?」よりも、短く1語で男女の別なく表現できる「簡潔さ」が支持されているということなのでしょう。

          英語力と学力②

          2024/3/19

            前回取り上げた英文を構造化します。                    
            The amount      is increasing every year.
                   ↑ S               V  
                   ↑         l prodeced l
                  of paper 〈and〉         in our country
                               l consumed l    

            〈点数がもらえない和訳例〉(『英文熟考』記載)
            ①「わが国では毎年多くの紙が生産され消費されている。」
            ②「生産され、わが国で消費されている」紙の量が毎年増えている。
            ③毎年、増え続けている紙が「わが国で生産され消費された」。

            高校の定期考査でも、上記のような解答例に頻繁に出くわします。英検2級を取得している生徒でも、正確な文構造理解が出来ている生徒は多くはありません。「こんなところやろ」で思考停止してはいけません。大学が真に要求するレベルに達するには、英文を隅から隅まできっちり理解できる(学)力が必要。道は千里。
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