塾長 ブログ
減点方式の教育に問題がある
2025/1/5
お正月休みも終了。今週は学校も始まります。
今年初回の話題を、内田樹『待場の身体論』(pp.179-181)より引いてみます。
今の学生たちの学力がいちばん低い教科って、実は英語なんです。「英語ができなくっちゃダメです」とあれほど文科省が叫んでいるのに、学生たちの英語力は急坂を転げ落ちるように年々劣化している。(中略)
それは英語が減点方式だということに関係があると思います。英語の場合は、ネイティブ・スピーカ―がしゃべる英語が理想形として示されている。でもそれは、日本人がどんなに努力しても絶対にたどり着けない到達点です。それも教養があって、育ちのいいネイティブ・スピーカーが理想とされる。でも、ふつうに学校で英語を勉強しただけで、オックスフォードやケンブリッジを出た者が話すような英語にたどり着けるはずがない。でも、それが到達すべき理想形であるから、あとはそこからの減点法で査定される。(中略)
数学や古文といった教科は、とにかく断片を積み上げてゆく。少なくとも、「目標となるべき数学者」とわが身を引き比べて、劣等感に悩むというようなことはない。(中略)
本当にそうだなと思います。学校の体育でサッカーを習って、なぜプロ選手みたいに上手くプレーできないのか悩む生徒はいないし、そうならないことに不満を持つ親もいないでしょう。
今年初回の話題を、内田樹『待場の身体論』(pp.179-181)より引いてみます。
今の学生たちの学力がいちばん低い教科って、実は英語なんです。「英語ができなくっちゃダメです」とあれほど文科省が叫んでいるのに、学生たちの英語力は急坂を転げ落ちるように年々劣化している。(中略)
それは英語が減点方式だということに関係があると思います。英語の場合は、ネイティブ・スピーカ―がしゃべる英語が理想形として示されている。でもそれは、日本人がどんなに努力しても絶対にたどり着けない到達点です。それも教養があって、育ちのいいネイティブ・スピーカーが理想とされる。でも、ふつうに学校で英語を勉強しただけで、オックスフォードやケンブリッジを出た者が話すような英語にたどり着けるはずがない。でも、それが到達すべき理想形であるから、あとはそこからの減点法で査定される。(中略)
数学や古文といった教科は、とにかく断片を積み上げてゆく。少なくとも、「目標となるべき数学者」とわが身を引き比べて、劣等感に悩むというようなことはない。(中略)
本当にそうだなと思います。学校の体育でサッカーを習って、なぜプロ選手みたいに上手くプレーできないのか悩む生徒はいないし、そうならないことに不満を持つ親もいないでしょう。
honestyは今もあるか
2024/12/29
非常勤で勤めている高校の冬期講習も終わり、年末を迎えました。なぜか、久しぶりにビリー・ジョエルの「honesty」が聞きたくなりました。
If you search for tenderness
「やさしさ」を探すのなら
It isn’t hard to find
見つけるのは難しくない
You can have the love you need to live
生きていくのに必要な「愛」も手にできる
But if you look for truthfulness
でも「正直さ」を探すとなると
You might just as well be blind
見つけるのはほとんど無理なのかも
It always seems to be so hard to give
正直でいるのはいつもとても難しそうだ
Honesty is such a lonly word
「正直さ」って誰にも振り向かれない言葉
Everyone is so untrue
誰も本当のことを口にしない
Honesty is hardly ever heard
「正直さ」ってめったに耳にしないんだけど
And mostly what I need from you
だから、あなたから得たいものなんだろう
〈日本語訳:南〉
If you search for tenderness
「やさしさ」を探すのなら
It isn’t hard to find
見つけるのは難しくない
You can have the love you need to live
生きていくのに必要な「愛」も手にできる
But if you look for truthfulness
でも「正直さ」を探すとなると
You might just as well be blind
見つけるのはほとんど無理なのかも
It always seems to be so hard to give
正直でいるのはいつもとても難しそうだ
Honesty is such a lonly word
「正直さ」って誰にも振り向かれない言葉
Everyone is so untrue
誰も本当のことを口にしない
Honesty is hardly ever heard
「正直さ」ってめったに耳にしないんだけど
And mostly what I need from you
だから、あなたから得たいものなんだろう
〈日本語訳:南〉
どこにハラスメントが起こるか
2024/12/25
クリスマスに相応しい話でもないのですが、内田樹『待場の身体論』センサー感度の劣化(pp.177-178)より世相批判を引いてみます。
ハラスメントというのは、他人の言動を「自分に対する不愉快なメッセージ」として受け止めるから事件化する。どんな言動であっても、受け取る側が「たいへん不愉快だった」と思えばハラスメント問題になり、そう思わなければならない。解釈レベルの問題なんです。(中略)
そして、ハラスメントの場合は、メッセージの解釈の最終的な判定権は「被害者」の側にありますから、「加害者」がどんなつもりで言おうとも、それを受け止めた側が「不快」と解釈したら、ハラスメントが成立する。(中略)
現行のルールでは、相手の発信するメッセージを解釈する権利は一元的に受信者側に与えられていますから、「先に気分が悪くなった者の勝ち」というルールでゲームをやってるんです。(中略)
これ、よくないんですよ。(中略)
「あなたはほんとうは何が言いたいのか?」と問うことよりも、「このメッセージはどこまで悪く解釈できるか?」と問うことが優先されてしまうから。
ハラスメントというのは、他人の言動を「自分に対する不愉快なメッセージ」として受け止めるから事件化する。どんな言動であっても、受け取る側が「たいへん不愉快だった」と思えばハラスメント問題になり、そう思わなければならない。解釈レベルの問題なんです。(中略)
そして、ハラスメントの場合は、メッセージの解釈の最終的な判定権は「被害者」の側にありますから、「加害者」がどんなつもりで言おうとも、それを受け止めた側が「不快」と解釈したら、ハラスメントが成立する。(中略)
現行のルールでは、相手の発信するメッセージを解釈する権利は一元的に受信者側に与えられていますから、「先に気分が悪くなった者の勝ち」というルールでゲームをやってるんです。(中略)
これ、よくないんですよ。(中略)
「あなたはほんとうは何が言いたいのか?」と問うことよりも、「このメッセージはどこまで悪く解釈できるか?」と問うことが優先されてしまうから。
自動詞・他動詞
2024/12/22
be動詞と一般動詞の区別と用法は理解していても、意外と抜け落ちているのが〈自動詞と他動詞の区別〉ではないでしょうか。
後ろに目的語となる名詞(相当語句)を必要とするのが他動詞で、それを必要としないのが自動詞。
1. 〈他動詞〉She plays tennis very well.
2. 〈自動詞〉She looks happy.
これくらいは分かっても下記のうち、正しい表現を言い当てることはできるでしょうか。
3. We will [discuss/discuss about] the problem.
4. He will [graduate/graduate from] college this year.
答えは、3=discuss、4=graduated from。
でも、日本語で考えている限り、discuss about…「…について議論する」で何があかんの?と思うでしょうし、3の答えがdiscussなら、4もgraduateでええんちゃうの?となってしまいますよね。
さあ、どうすればいいですか?
この区別は日本人にとってはとても難しいので、他動詞を覚える時には、bring「…を持って来る」と「…を」つけて記憶する必要があります。
後ろに目的語となる名詞(相当語句)を必要とするのが他動詞で、それを必要としないのが自動詞。
1. 〈他動詞〉She plays tennis very well.
2. 〈自動詞〉She looks happy.
これくらいは分かっても下記のうち、正しい表現を言い当てることはできるでしょうか。
3. We will [discuss/discuss about] the problem.
4. He will [graduate/graduate from] college this year.
答えは、3=discuss、4=graduated from。
でも、日本語で考えている限り、discuss about…「…について議論する」で何があかんの?と思うでしょうし、3の答えがdiscussなら、4もgraduateでええんちゃうの?となってしまいますよね。
さあ、どうすればいいですか?
この区別は日本人にとってはとても難しいので、他動詞を覚える時には、bring「…を持って来る」と「…を」つけて記憶する必要があります。
itが必要
2024/12/18
意識していないと、目的語のitを見失うことがあります。これも日本語で考えているからに他なりません。
Thank you veru much.やThank you for everything.は大丈夫でも、appreciate「…を感謝する」を用いた感謝の表現はどうなるでしょう?
辞書を使えば、appreciateは他動詞で目的語を必要とするところから、
I appreciate your concern.「ご心配いただきありがとうございます」
くらいは作れるかもしれません。
では、「ありがとう。感謝します」はどうでしょうか。
Thank you, I appreciate.でいいでしょうか。
appreciateは他動詞なので、目的語が必要ですが、日本語には表れてきません。どうします?
Thank you, I appreciate it.
と目的語がどうしても必要になります。「なぜ、itなの?」に対する解はエキップ英語教室で学べます。Let's enjoy it.
Thank you veru much.やThank you for everything.は大丈夫でも、appreciate「…を感謝する」を用いた感謝の表現はどうなるでしょう?
辞書を使えば、appreciateは他動詞で目的語を必要とするところから、
I appreciate your concern.「ご心配いただきありがとうございます」
くらいは作れるかもしれません。
では、「ありがとう。感謝します」はどうでしょうか。
Thank you, I appreciate.でいいでしょうか。
appreciateは他動詞なので、目的語が必要ですが、日本語には表れてきません。どうします?
Thank you, I appreciate it.
と目的語がどうしても必要になります。「なぜ、itなの?」に対する解はエキップ英語教室で学べます。Let's enjoy it.