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大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

to (V) / (V)ing

2024/8/21

    「一文の中に動詞は一つ」が英語の原則だから、(1)「出かけたい」を〈want go out〉とはできませんし、(2)「本を読み終えた」を〈finished read the book〉ともできません。
    (1) I want to go out.
    (2) I finished reading the book.
    のように表現し、to (V)となるか(V)ingとなるかは、前方の動詞によって決まります。
    基本的に「to (V)は未来のことを表す」のに対して、「(V)ingは現在・過去のことを表す」ので、

    (1)〈未来方向を表す〉to (V)は、agree「~することに同意する」、decide「~することに決める」、plan「~する計画をする」、promise「~する約束をする」のような〈未来志向の〉動詞と結びつき、

    (2)〈過去方向わ表す〉(V)ingは、consider「~をよく考える」、enjoy「~して楽しむ」、pracitice「~して練習する」、stop「~するのをやめる」といった〈これまでのことを表す〉動詞と結びつきます。

    高校入試問題を作問

    2024/8/17

      現役教員時代、毎年高校入試問題を作問した。毎年作って、毎年入試問題として採用された。毎年採用されるのには当然ながら理由がある。他の作問者よりも優れた問題を作問してきたということだ。
      前提として、入試問題だから選抜のための要件を満たしていなければならない。それには募集各コース毎、専願・併願毎にボーダーラインが明確になるような問題を意図的に作問する必要がある。
      それに加え、長文なら時事性なり日常を批判的に見る気づきが得られるようなテクスト選定が好ましい。基になる英文を上手く見つけられる場合もあるが、これだと見込んだ英文を基に作問し始めてみて、意外に注釈を多く要求されたり、英文の論点をうまく汲んだ作問が難しかったりして、その英文の採用を破棄しなければならないようなこともままある。
      最近は、グラフや図表から読み取らせるような問題や、問題解決を図っていくような内容の問題も求められるので、入試問題作成の難易度は上がっている。だが、上手くゴールへのルートが見いだされれば、「受験生が入試問題を解いている内に、不明確だったものが輪郭を持つようになり、曖昧だったものに論理的に筋道が通っていることに気づく」ような、気の利いた入試問題を作成することもできる。

      〈事情により、来週からブログ更新を「水・日」の週2回とします〉

      Englishes

      2024/8/15

        日本の学校で習う英語は米語ということになっている。世界で覇権を握っているのがどこの国か、一目瞭然である。言葉は支配のための道具にもなる。だが、世界中に広がった英語は各地でローカルな発展を見せている。Englishes:various kinds/types of English used in the worldのことである。地域独自の発展を遂げている英語の好例は、シングリッシュ(Singlish:シンガポール英語)であろう。シンガポールは中華系の人が8割ほどを占め、またマレーシアと地続きであるため、中国語やマレー語の影響を強く受けていると言われる。文末にlahを加え、OK, lah!「大丈夫だよ」などと言う。
        日本語英語の将来像を考える上でもシングリッシュは興味深い。
        1. 主語を省略する。You can.→Can.
        2. 動詞は原形ですます。I went yesterday.→I go yesterday.
        3. 名詞は単数形ですます。three bananas→three banana
        日本語の影響を受けた、あるいは言語構造的には英語とは相当遠い位置関係にある日本語話者に受け入れられやすい、地域英語としての「日本語英語」とはどのようなものになるだろうか。
        確実なのはこの語の発音の正式認定だろう。
        okay・・・英語発音[óukéi]、日本語英語発音[ókkéi]。

        ワルツ氏を生んだ中西部とはどこか

        2024/8/13

          アメリカは4つの地域に分けられます。
          アメリカ東部:ワシントンD.C.より北側、東海岸に近い地域。
          アメリカ西部:ロッキー山脈から西。北隣はカナダ、南はメキシコ。
          アメリカ南部:ワシントンD.C.より南側の地域。東隣はアメリカ西部。
          アメリカ中西部:アメリカの北側中央部。米民主党副大統領候補:ワルツ氏の地元。

          でも、なぜ「中西部」と呼ばれるのでしょう。「北部」でも「中央部」でもいいような気がするのですが。ここはやはり、1776年(約250年前)建国のアメリカの歴史から始める必要がありそうです。
          元々、西部とは東海岸に近いアパラチア山脈の西側地域を指しました。その辺りが、当時の白人文明の及び得る西の端、いわゆるフロンティア(辺境)だった訳です。しかし、彼らは広大な大陸を西へと分け入り、未開地を踏破していきます。1848年(170年余り前)にカリフォルニアをメキシコから併合し西海岸に到達。1890年(130年余り前)にはフロンティアは消滅したと言われます。西への漸進の途中にあった地域が「中西部(Mid West)」という訳です。

          「アメリカ大使館公式」« American View (usembassy.gov)

          Who calls TRUMP weird?

          2024/8/10

            代議員の99%という圧倒的な支持を得て、ハリス氏が民主党の大統領候補となった。カリフォルニア州出身、女性、黒人、インド系、元州司法長官のハリス氏は、副大統領候補に、自分にはない属性「中西部の中流階級の出身、男性、白人」に加え、「17歳から24年間陸軍州兵、軍務と並行し大学を卒業し、退役後高校教師に。勤務校でアメフト部を指導し州チャンピオンに導いた名コーチ」の経歴を持つミネソタ州知事のワルツ氏を指名した。
            さて、そのワルツ氏、共和党の大統領候補トランプ氏をweird [wíərd]と呼び、この言葉をトランプ氏の評価と結び付けようとしている。
            [ロングマン]では、weird: informal very strange and unusual, and difficult to understand or explain「(口語)とても変で異常、理解・説明が困難な」としている。
            LEAPの著者:竹岡広信先生によれば、weirdはwire(針金)と語源が共通で、「針金がねじ曲がった」→「(頭の中がどうなっているかわからず)気味の悪い」の意味を持つ、使用頻度が高い語であるとのこと。
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