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大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

SELDOM is seldom used.

2024/6/18

    頻度を表す副詞がいくつかあります。
    always > usually > often > sometimes > seldom / rarely > never
    neverのnはnotの意味だから、頻度を表す副詞が入る位置は、notの入る位置と同じになります。つまり、一般動詞の前、be動詞・助動詞の後ろ。

    seldom/rarelyは共に、「めったに~ない」を表す準否定語とされますが、使用頻度は大きく異なります。seldomは使用頻度がぐっと低い。ぐっと低いものはよく考えられた入試問題、例えば共通テストなどには使用されません。
    SELDOM is seldom used.
    「seldomはめったに使われない」のです。

    しかし、関西私大の入試問題には頻出です。この辺りが入試問題の怪ですね。なぜそうなるのか、知りたい人は教室へどうぞ。

    先生は自分のことを先生と呼ぶべきか

    2024/6/15

      私は、教員になりたての頃、生徒の前で、自分のことを先生とは呼べませんでした。たぶん5年ほど、私は自分のことを「私」で通していました。
      当時は、生徒と教員の関係はフラットであることを良としていたので、生徒のことを「あなた」と呼び、自分のことを「私」することが最適であるように思われました。
      しかし、20代後半のある日、同僚の先生が職員室で生徒に対し、「〇〇さん、先生はな~」と話される場面に接し、その生徒が実に自然にその先生の存在と言葉を受け入れ、共感に満ちた場が成立していることに気づきました。
      「あなた-私」が、互いに不可侵の「個人-個人」から成る、クールな人間関係であることを示唆するのに対し、「〇〇さん-先生」は教師が自分の個人的立場を一旦離れ、生徒が属する学習集団を組織する教員集団の一人として、「先生な。〇〇さんのこと気になるわ。ちょっとお話ししてええかな」という「立場は違えど、場を共有する者同士として」血の通った温かい人間関係を目指すという立場を公示する呼称であると悟りました。

      down考

      2024/6/13

        ×Speed down.という間違った表現がある。「スピード・落とす」のだから、正しそうに聞こえるかもしれないが、speedは「加速させる(↑)」の意味だから、down「下へ(↓)」と逆方向の動きとなり、なじみが悪いのだ。車がぎくしゃくした動きにならないように、そんな場合、〇Slow(↓)down(↓).と言わねばならない。
        さて、そのdownは「下へ」の意味を持つ「副詞」だが、時に「前置詞」としての活躍を見せる場面がある。テニスでボールをストレートに打ち返すことを、down the lineと表現する。これはもちろん「(サイド)ラインに沿って(まっすぐに)」の意味だ。沿ってということであれば、along the lineでもいいわけだけれども、発音してみるとdown the lineの方がリズム感があって発音しやすい。Walk down the street.は、〇「この通りに沿って行きなさい」であって、×「この通りの地下街に降りなさい」の意味ではない。こうなるとdownは「下に」の意味を完全に失っているので、Walk up the street.と入れ替えて使ってしまったりもする。

        ハブ&スポークス

        2024/6/11

          日本に比べて、アメリカ合衆国は国土が広いから(約25倍)、どこにでも地下鉄が走っている訳ではないし、鉄道が敷かれている訳でもない。だから、移動には車を利用することが通常で、数時間のドライブなら厭わない人が多い。でもさすがに、それ以上の距離ということになれば、飛行機を利用することにもなるだろう。
          ハブ空港という呼称が古くからある。ユナイテッドならシカゴ、デルタならアトランタ、アメリカンならダラスと、各航空会社が、拠点とする空港を構え、そこから放射線状に空路を全米中に巡らせている。その路線図を自転車の車輪に見立てて、「ハブ&スポークス」と呼ぶ。
          大阪の鉄道で考えれば、梅田を拠点とする阪急、淀屋橋を拠点とする京阪、難波を拠点とする南海が、それぞれの路線近くに住む乗客を囲い込み、固定客として目的地に運んでいるのに似ているだろう。私たちにとって、電車と言えば〇〇が自然と想起されるように、飛行機なら〇〇がアメリカ人の頭に自然と浮かび、日常の足として利用されている。

          不定詞の形容詞的用法・副詞的用法

          2024/6/8

            私が中学生だった時、定期考査に向け、不定詞の〈名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法〉の区別の仕方を覚えた。
            本来なら、品詞の役割〈名詞:文中でS、O、Cになる〉〈形容詞:名詞を修飾する〉〈副詞:名詞以外を修飾する〉と覚えておけばいいのだが、当時の私は「~すること=名詞的用法」「~するための=形容詞的用法」「~するために=副詞的用法」と学校で習った通り意味ベースで覚えた。しかし、これは和訳に依存する判別法だったので、形容詞的用法なのか副詞的用法なのか、ややこしい感が半端ではなかった。
            現在の中学生向き英語参考書にも、依然として同様の記述があるのには愕然とする。しかも「など」とか書くから、どこまで勉強しなければならないかと不安にもなる。

            〈to+動詞の原形〉形容詞的用法「~するためのなどの意味を表す。
            She has a lot of homework to do today.(①)
            I have  a funny video to show you.(②)

            〈to+動詞の原形〉副詞的用法「~するためになどの意味を表す。
            He came to Japan to learn Japanese.(③)
            I was very happy to hear the news.(④)

            形容詞的用法…①「義務:~すべき」、②「可能:~できる」
            副詞的用法…③「目的:~するために」、④「理由:~して」と書き直せば、中学生にもはるかに分かりやすいと思うのだが。
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