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塾長 ブログ

United STATEs of America

2024/7/27

    United States of Americaは、日本語でアメリカ合衆国と書きます。合州国ではなく、なぜ合衆国と表すのかについては諸説あるようです。アメリカの政治的文化的影響の大きさから、stateは「州」として日本人の頭には刷り込まれていますが、stateは本来「国」の意味です。(IS:イスラム国を思い出してください)
    countryが「地理的な国土としての国」を表すのに対し、stateは「法律的・政治的な概念としての国家を指し、主に政府の特定の形(state)のこと」をいいます。ですから、「州」を日本の「都道府県」のような行政区域と考えると間違ってしまうことになります。
    アメリカでは州は固有の州憲法を持ち、知事や議会はもちろん、州法、州最高裁判所、州兵まで保持します。だから、州自体がそれぞれ独立した国であり、その集合体(united)がアメリカ合衆国という国家の像なのです。
    先に(7/25)、アメリカ大統領選挙における各州のWinner-take-allについて記しました。例えば、選挙人10人が割り当てられた州があるとします。得票割合が、共和党56%・民主党44%だった場合に、獲得した選挙人数が共和党6人・民主党4人とならずに、なぜ共和党が「総取り」して共和党10人となるのでしょうか?それは、一つの国の中での「選挙結果=勝者は誰か」を明確に示すという思想なのだろうと思います。

    Winner-take-all

    2024/7/25

      11月に行われる米国大統領選は、民主党(Democratic Party)候補者と共和党(Republican Party)候補者との2択になる。第3党も存在するようだが、勝機が無い戦いであることは変わらず、候補者を選出するかどうかも決していないようだ。
      民主党のイメージカラーは青で、シンボルはロバである。一方、共和党のイメージカラーは赤で、シンボルはゾウである。民主党の候補者になりそうなハリス氏は青系のジャケットを着用し、トランプ氏は常に赤色のネクタイを締める。
      アメリカの大統領選は、国民が投票用紙に記載された「大統領-副大統領」候補者の内、意中のペアをマークして投票する。全米50州の内48州と特別行政区であるワシントンD.C.では、投票で最多票を獲得した第1ペアがその州に割り当てられた選挙人数のすべてを総取り(Winner-take-all)する。残り2州は総取り方式と小選挙区一票制の並立方式だそうだ。
      最終的な勝者は、制した州(+ワシントンD.C.)の数ではなくて、何人の選挙人を獲得したかによって決する。(選挙人は予め、どの候補者に投票するかを誓約して登録される)

      バイデン大統領の撤退

      2024/7/23

        バイデン氏が、大統領選からの撤退を表明した。61歳の私が書くのもどうかと思うが、「老人vs老人」の対戦に、選挙を通して自分たちの代表を決めるという意識が揺らいでいた若者達にとっては、好ましい結果であるのは間違いないだろう。
        後継に名前が挙げられたハリス氏は現副大統領で、女性であり、母親がインド出身というアジア系であり、父親がジャマイカ出身という黒人でもある。それらの属性は、民主党の大統領候補として相応しい候補者であるように私には思われる。
        ただ、ハリス氏の人望は、控えめに言ってあまり高くなく、躊躇なく言えば大変低いようだ。自尊心が高すぎるからか、それとも弁が立ちすぎるのか、何人もの側近がハラス氏の下から去っているらしい。
        だが、「職は人を造る」という言葉もある。あの人には〇〇部長は務まるまいと思われていた人が、その職に就くと意外や適性を発揮し、周囲の人を適切に指導できるようになることもある。
        世界のリーダーとして、適切な振る舞いのできる人物に米国大統領職に就いてもらいたいものだと私は願う。民主主義を体現し、自由を貴ぶリーダーとなるには、「世界クラスの担任の先生」になるという気構えが必要だろう。自分のわがままと一方的な欲求ばかりを周囲に撒き散らす問題児(トランプ氏)を代表に選出するよりは、ちょっと鼻持ちならないところもあるけれど、「知性」をもって物事を判断して、より適切に米国を導いてくれる可能性の高そうな新任の先生(ハリス氏)に望みを託す方が良識のある選択だと考える米国人が多くいることを望みたい。

        河合塾・全統模試からのフィードバック

        2024/7/20

          先日、兵庫県内の進学校で行われた講演会に潜り込んだ。この高校は卒業生の3割~4割が、現役で京大阪大をはじめとする国公立に進学する。大阪でいえば、「茨木・豊中」レベルの学校である。講演の対象学年は高2。高2は本格的な大学受験勉強を開始する前の「強固な基礎作り」の段階に当たる。河合塾講師の方は、ほぼ全員が受験する「共通テスト〈英語〉の長文化、リーディング・リスニングのみが問われる問題形式」ゆえに、生徒に「文法を軽視する傾向がみられる」と警鐘を鳴らし、それが高3の受験勉強期における英語力の伸び悩みにつながるとの話をされた。また、一見文法とは関係なさそうにみえるリスニングも、実は文法を問う問題であることを述べられ、高2段階の学習において、「文法力」を充実させることの重要性を強調された。
          また、河合塾模試問題の3段構成について説明され、☆1(絶対正解したい基礎問題)、☆2(正解するレベルの学習が求められる標準問題)、☆3(難関国立・医学部向けの応用問題)の内、☆1と☆2を全問正解すれば、偏差値は74になると話された。
          〈まとめ〉
          長文化する入試傾向だけを見ず、Reading・Listening・Writing・Speakingを支える「文法力」を身につけることが重要。
          学習レベルは「基礎・標準」で十分。「できるはず」の問題で確実に得点する力の養成が目指すべき姿。

          固有名詞の普通名詞化

          2024/7/18

            日本の国技は相撲です。力士を英訳するとSumo wrestlerとなります。[ロングマン]にはsumo: a Japanese form of wrestleing, done by men who are very largeとの記載があり、sumo wrestlerとの表現も載せています。固有名詞(Sumo)であったものが、普通名詞(sumo)化しつつあるのかもしれません。でも、世界の人、相撲のことをjudo並に知ってるかなぁ?
            インターネットはどうでしょうか。[ロングマン]では見出し語を、Internet, internetとし、固有名詞と普通名詞を併記しています。今ではInternetの綴りは、もはや「やや古風」とする書も存在します。もうそこらに普通にあるものとして、普通名詞internetの地位は揺るがないと思われます。
            internetを実際使用する場合には、theをつけてお互いに了解済のものである扱いにしてください。〇I often use the internet.
            また、「ネットで」をby the internetとはせず、on the internetとon TVと同様に表現します。「インターネットでだから、onだよ」の説明の方が理解してもらいやすいかもしれませんね。
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