エキップ英語教室 エキップ英語教室

大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

本当のことを話そう

2024/6/6

    私には黒人への偏見がありました。「怖いな。近づきたくないな」と思っていたのです。
    20代後半、ワシントンD.C.でのことです。なぜだか理由は思い出せないのですが、タクシーを待つ列に並んでいました。〈順番待ちの列のことをqueueと言います〉
    タクシーが到着して、客を乗せて出ていく。その様子を見ながら、私の番まであと3人になりました。タクシー運転手にはいろんな人種の人がいるようでした。白人、黒人、アジア系。そうしながら、私は心の中で「黒人の運転手には当たりませんように」と祈っていたのです。ひどいことを祈った罰なのか、私の前に停まったタクシーの運転手は黒人でした。こちらの動揺が伝わらないように緊張しました。
    運転手「どこから?」-私「大阪です」
    運転手「行ったことあるよ」-私「人が多い街でしょう?」
    運転手「そうだな。ワシントンも黒人が多いだろう?」-私「…(黒人の話題か。下手に答えると運転手を怒らせるかも)」
    運転手「なぜだか分かるか?」-私「(どう答えればいい?)さあ、どうしてでしょう?」
    運転手「ワシントンは首都だろう。だから美しくしておかないといけない。浮浪者がいると見栄えが悪いよな。で、政府がお金を出して、奴らに食事を提供したり、宿に泊まれるようにしてるんだ」-私「そうなんですか」
    運転手「そうさ。だから働きたくないけど、いい生活はしたい黒人が集まるんだよ」

    UP考

    2024/6/4

      Stand up.という表現は、おそらく英語学習の一番初期に、たぶん最初の授業の第一声として生徒の耳に響いてくる。そして、「起立」という挙動と共に、upの意味を体得する。
      upの持つ「上方に」という意味が緩やかに広がって、speed up「速度を上げる」とか、cheer up「元気を出す」という表現に至るのにさほど時間はかからない。
      upはさらに昇華して、「すっかり完全に」のレベルに達し、eat up「完食する」、clean up  the room「部屋をきれいに片付ける」、finish it up「全部すませる」などへとつながっていく。
      そしてその辺りで、upは浮遊し、tie up the parcel with string「小包にしっかりひもをかける」やgather up the toys「おもちゃを寄せ集める」のような類例を作り出す。
      やがて、upはbreak up rocks「岩を砕く」やtear up the newspaper「新聞紙をびりびりに破る」などの表現に加わるに及んで、「ばらばらの状態に」達すると、ようやく意味拡張の終焉の時を迎える。

      2024年度第1回英検・準会場実施

      2024/6/1

        本日、今年度第1回英検を、エキップ英語教室にて準会場実施いたします。
        一人でも多くの児童・生徒の皆さんの英語能力向上に資するよう、この地域に英検準会場を提供する機会を保持していきたいと思います。

        スマイルと握手の意味すること

        2024/5/30

          日本人は顔の表情に変化が少ないと言われます。それに比して、アメリカ人は顔の表情が実に豊か。
          大学生になったら、是非一度、アメリカ合衆国に出かける機会を持てるようにするといいですね。留学も有意義でしょうが、1~2週間の旅行でも、見知らぬ土地とそこに暮らす人たちを知るのはかけがえのない財産となります。
          立ち寄ったお店でも、レストランでも、多くのスマイルに出会えるでしょう。宿泊先がホテルなら、エレベーターに乗った際、目と目が合えば微笑んでくれる人が本当に多いです。時々、こちらに好意があるのではないかと勘違いしてしまいますが、それは思い過ごしであることも覚えておいてください。
          スマイルの意味するところは「私はあなたの敵ではありません」です。微笑むことにより、エレベーターという密室の中で、「私はあなたに危害を加えるつもりはありません」というメッセージを相手に伝えることができるのです。
          同様に、握手する時は、「しっかりと固く握手する」ことが大切です。これはかつての西部開拓時代、拳銃を握る右手で相手としっかり握手することにより、「あなたに銃を向けるつもりはない」という深意を伝える役割があったからと言われます。ゆるい握手は「信用できない奴」と思われかねません。

          5KM TO GO

          2024/5/28

            5km to go は「残り5km」という意味です。距離だけでなく、時間にも使え、10 minutes to go なら「残り10分」です。
            私は30代、トライアスロンをやっていました。アイアンマンと呼ばれる長距離レースは、3.8kmスイム→180.2kmバイク→42.2kmランで競われます。スイムがあるため、大会の多くは夏に行われます。午前7時スタートが標準で、私の場合は日没に近い午後7時までにゴールするのが目標でした。
            感覚的には丸一日、「このペースで大丈夫だろうか?」→「大丈夫。行けると思うよ」という自分自身との問答だけをし続ける体験は他では経験できないものです。
            「5KM TO GO」がランコース上に見えた時はすごくうれしいのですが、37キロ走ってきた身体には余力は多くはありません。

            to go はファストフードの店で「店外に持って出る」の意味でも使われます。One Double Cheeseburger to go.のように使ってください。店内で食べるのであれば、One Double Cheeseburger for here.です。
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