エキップ英語教室 エキップ英語教室

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塾長 ブログ

メジャーリーグ、朝飯前トレーニング

2024/9/18

    日本人は勤勉だとよく言われますが、外国の方にも勤勉な方は多いです。眉間にしわを寄せて必死に頑張るのが日本人スタイルなら、楽しみながら必死に頑張るのがアメリカ人のスタイルなのかもしれません。
    全体をゆるく見ていると、ステレオタイプなものの見方を脱するのは難しいけれど、個々の人をよく見てみると当然ながら人によって行動も語る言葉も異なります。
    昔、アメリカのメジャーリーグに挑戦したある日本人選手が「アメリカ人は全然練習しない。朝食後、早めに球場に行ってトレーニングしているのは僕くらい」のような発言をするのを聞いたことがあります。彼の習慣的行動様式に基づいて観察するとそう思えたのでしょうね。
    でも、多くのアスリートは朝食前に運動します。その方が食事による血糖値上昇の影響を受けずに、トレーニングできる利点もあります。おそらく、アメリカ人選手が早起きして、「朝飯前トレーニング」をしてから、朝食をゆっくり摂る習慣を知らず、朝ご飯をかき込んで、「何だよ。奴ら、ゆっくり球場に出てきやがって」くらいに思っていたのでしょうね。さて、一日のスタートで出遅れた日本人選手のその後の活躍ぶりは…。

    make 意味の広がり

    2024/9/15

      makeは基本動詞で、英語学習の初期に「作る」の意味で習います。
      I make salad every morning. [×cook salad]
      cookは「加熱」料理なので、サラダと馴染みません。
      さらに、目的語を2つとる、
      She made Bill a new suit.
      make+O1+O2「O1にC2を作ってやる」の表現を経て、
      make+O+C「OをCの状態にする」に出会います。
      〈Cが名詞〉
      The movie made her a star. [her→a star]
      〈Cが形容詞〉
      The news made them happy. [them→happy]

      [使役動詞]make+O+(V)も、[O→C]の関係は上と同じです。
      My mother made me clean my room. [me→clean]

      〈Cが過去分詞〉を最後習うのはOとCの関係が異なるため。
      I couldn't make mysellf understood in English. [O←C]
      「私は自分のことを英語で理解してもらうことができなかった」
      →「私の英語は通じなかった」

      駿台教育探求セミナーより

      2024/9/11

        9/8(日)、駿台上本町校でおこなわれた竹岡 広信先生の講座を受講した。50分の講義が午前に3コマ、午後に3コマあり、質疑応答が終了したのは17時を回っていたが、充実した時間は飛ぶように過ぎた。現在、エキップ英語教室以外に、ある高校で2年生を週3回教えているので、彼らの英語力強化に役立つよう、セミナーで学んだ事項を授業に織り込んでいこうと思う。
        さて、竹岡先生の講座はいつも有意義な情報をもたらしてくれるが、今回は竹岡先生が授業で重視されている英文法を共有したい。
        1. 関係代名詞、時制、比較、助動詞は中学レベルからやり直し
        2. SVOC(allow O to (V)など)
        3. must have (V)p.p. / S seem to have (V)p.p.などのhave (V)p.p.
        4. 強調構文(分裂文)
        5. 分詞構文の基本
        6, 否定的副詞+倒置(疑問文の語順)
        今年度より英検2級以上に加えられたWriting「要約問題」の対策問題集(竹岡先生著)を献本でいただいた。利用できる対策問題集がまだ少ないので、貴重な1冊だ。税込1,870円。

        youが単複で使われるのはなぜ

        2024/9/8

          英語では数が一つか複数なのかは大問題。I→we、he/she/it→theyと変化します。ところが、youは単数も複数もyou。なぜなのでしょう。
          ウイリアム・シェイクスピアの活躍した「初期近代英語」の時代までは、「あなた」と「あなたたち」は異なる語と格変化を持っていました。
          あなた(単数):thou-thy-thee-thine
          あなたたち(複数):ye-your-you-yours

          ところが、ラテン語やフランス語の影響で、「相手が一人であっても、目上の人の場合には、『敬意を示すために』複数のyou系統を用いる」という慣習が発達しました。
          近代英語では、youの持つ『敬意』の概念は薄れたものの、「あなた」という単数に対しyouを使う用法は拡大し一般化したそうです。

          古いイングランド民謡である「グリーンスリーブス」に痕跡が残ります。
          Greensleeves, now farewell, adieu
          God, I pray he will prosper thee
          For I am still thy lover true
          Come once again and love me

          ↓ Youtube with lyrics
          Olivia Newton-John - Greensleeves

          認知発達の基礎を担うのは母語

          2024/9/4

            私は英語塾を主宰し、英語の重要性を説いたりしていますが、第二言語として英語を学ぶ子供たちにとって、「母語が認知発達の基礎を形作っていることの重要性」をもっと認識すべきだと考えています。
            心理学者ピアジェは子供の発達段階を、「認知発達の4段階」と呼ばれる認知発達理論で分類しました。
            〈学齢前の第1段階と第2段階の説明は省略します〉

            第3段階に当たる「具体的操作機年齢(7歳頃~11歳頃)」は日本の学制に当てはめれば、小学校期に当たります。この段階に、子供は容器に入った水を、形状の異なる別の容器に移し代えてもその容量が変わるわけではないという「保存の概念」を理解するようになります。そしてこの概念を獲得していく段階で、子供は論理的思考を始めると言われます。
            しかし、この段階では抽象的なことや仮定についてはまだうまくは考えられません。個別具体的なものから共通する要素を取り出して一般化する「抽象的思考能力」の獲得には、4つ目の発達段階である「形式的操作期(11歳頃~)」=小学校高学年~中学校期を待たねばなりません。
            そして、こういった複雑な思考発達を支えているのは母語なのです。
            人間は言葉を使わずに思考することはできませんから。
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