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大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

fingersの教え方

2024/9/1

    アメリカの国内線を利用した際、白人の若い母親と赤ちゃんが隣の席だったことがありました。赤ちゃんはバブバブ言えるかなくらいで、言葉はまだ話せない。母親はいろいろと赤ちゃんに話しかけます。赤ちゃんはそれに応えてニッコリ。泣くこともなく平和な空気が機内には流れていました。
    母親は、赤ちゃんの指を触ったり、自分の指を示したりして、話しかけていました。「finger-finger-finger-fingers」のような調子です。数えられるものに触れながら、一つの場合と、それらが集まった場合では表現が異なることを教えているようでした。教えているのではなくて、単に話しかけている際に、自然と単数と複数が出て来たに過ぎないのかもしれません。ただ、やはり自然に単複が刷り込まれるというのは幼少期からの言語活動体験によるのだろうなと感じました。

    手の指の内、親指thumb[θʌ'm]と区別されますが、fingerの語源はfiveの語根と共通で、5本指と言う場合five fingersで問題ありません。また、人差し指(the index finger)と中指(the middle finger)を交差させて重ねると「幸運」を祈るしぐさになります。Good luck.

    would like to (V)

    2024/8/28

      〈本稿は、8/21付けブログの続編となります〉

      基本的に、動詞の後ろのto (V)は〈未来方向〉を表し、(V)ingなら〈現在・過去方向〉を表すのですが、中には後ろに、to (V)でも(V)ingでも目的語として取ってしまうという、節操のない動詞も中にはあります。
      like to (V)やlike (V)ing、love to (V)やlove (V)ingがその例です。
      ですが、to (V):〈未来〉、(V)ing:〈現在・過去〉の血統はそれほど容易く失われることはなく、〈助動詞の過去形:仮定法〉によって「できれば~」と「今後」のニュアンスが加わると、
      〇I would like to talk to you.「あなたとお話ししたいのですが」
      ×I would like talking to you.
      〇I would love to see you smile.「あなたが微笑むのを見れたらな」
      ×I would love seeing you smile.
      と必ず「未来方向」を表す〈to (V)〉と結びつきます。
      飼いならされた動詞にも、野生の血が騒ぐ場面があるのです。

      性善説でも、性悪説でも

      2024/8/25

        孟子の唱えた性善説は、「世に悪人がいる」ことを前提に、「それでも性は善である」と主張する説であったそうだ。どんな人間でも井戸に落ちそうな幼児や屠殺されそうな家畜を見た時、憐れみなどの道徳感情が生じる。孟子によれば、この感情が善なる性であり、教育などでこの感情を拡充すればどんな人間でも善人になれる。それゆえ教育が重要である、と唱えた。

        孟子の没後、荀子が現れた。荀子は、孟子の性善説は誤りであり、性は悪であると考えた。荀子によれば、善は教育などの後天的作為・人為によって初めて得られるものであり、それゆえ教育が重要である、と考えた。

        私はと言えば、大学を出て間もない頃は性善説を疑わなかった。それが現在では性悪説に立脚している。自分の心象が変化したのは現場での経験であろうが、どちらであっても教育の重要性は何ら変わらない

        〈今回のブログはWikipediaの記述に多くを負った〉
        〈現在、ブログ更新を「水・日」の週2回としています〉

        to (V) / (V)ing

        2024/8/21

          「一文の中に動詞は一つ」が英語の原則だから、(1)「出かけたい」を〈want go out〉とはできませんし、(2)「本を読み終えた」を〈finished read the book〉ともできません。
          (1) I want to go out.
          (2) I finished reading the book.
          のように表現し、to (V)となるか(V)ingとなるかは、前方の動詞によって決まります。
          基本的に「to (V)は未来のことを表す」のに対して、「(V)ingは現在・過去のことを表す」ので、

          (1)〈未来方向を表す〉to (V)は、agree「~することに同意する」、decide「~することに決める」、plan「~する計画をする」、promise「~する約束をする」のような〈未来志向の〉動詞と結びつき、

          (2)〈過去方向わ表す〉(V)ingは、consider「~をよく考える」、enjoy「~して楽しむ」、pracitice「~して練習する」、stop「~するのをやめる」といった〈これまでのことを表す〉動詞と結びつきます。

          高校入試問題を作問

          2024/8/17

            現役教員時代、毎年高校入試問題を作問した。毎年作って、毎年入試問題として採用された。毎年採用されるのには当然ながら理由がある。他の作問者よりも優れた問題を作問してきたということだ。
            前提として、入試問題だから選抜のための要件を満たしていなければならない。それには募集各コース毎、専願・併願毎にボーダーラインが明確になるような問題を意図的に作問する必要がある。
            それに加え、長文なら時事性なり日常を批判的に見る気づきが得られるようなテクスト選定が好ましい。基になる英文を上手く見つけられる場合もあるが、これだと見込んだ英文を基に作問し始めてみて、意外に注釈を多く要求されたり、英文の論点をうまく汲んだ作問が難しかったりして、その英文の採用を破棄しなければならないようなこともままある。
            最近は、グラフや図表から読み取らせるような問題や、問題解決を図っていくような内容の問題も求められるので、入試問題作成の難易度は上がっている。だが、上手くゴールへのルートが見いだされれば、「受験生が入試問題を解いている内に、不明確だったものが輪郭を持つようになり、曖昧だったものに論理的に筋道が通っていることに気づく」ような、気の利いた入試問題を作成することもできる。

            〈事情により、来週からブログ更新を「水・日」の週2回とします〉
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