エキップ英語教室 エキップ英語教室

大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

deliciousは「おいしい」か

2025/6/1

    deliciousを単語集や辞書で調べてみると、どれにも「とてもおいしい」と記されています。'very pleasant to taste or smell' の意味です。pleasant[pléz(ə)nt]は'enjoyable or attractive and making you feel happy'のことですから、deliciousは「味や香りが素敵で、とても幸せな気持ちになるような」ということになります。既にこのdeliciousという語の中には、「とても~」の意味が含まれているのでveryでは修飾しないと説明されることが多いです。
    △This dish is very delicious.

    [longman]にはこんな素敵な例文が載っています。
    'The meal was absolutely delicious,' she said politely.
    「美味しゅうございました」と彼女は丁寧に言った」
    veryだと意味がかぶるので、absolutely「絶対に」くらいの意味の形容詞を使いたくなるのでしょう。politelyとの組み合わせもぴったりですね。

    調べ物の最後に、とても頼りになる『Deep L翻訳』に、「この料理はとてもおいしい」を英訳してもらいました。結果は、
    This dish is very delicious. (代案)

    何事にも「絶対」はないのだなぁと深く感じました。

    外国語学習を楽しむために

    2025/5/28

      多くの中学校・高等学校で、1学期中間考査が終わったところでしょう。定期考査ベースで考えれば、1年の1/5の学習が終わったことになります。外国語の学習には覚えることがたくさんあります。語彙の学習などはどこまでやっても切りがありません。「もう1/5終わっちゃったの?」という焦りと「まだ4/5もあるの?」という絶望感が同時に襲ってくるかもしれませんね。なるだけ楽しく取り組めるかどうかが、外国語学習が好きになるかどうかの分水嶺でしょう。楽しくなければ続きません。
      英語学習のヒントを少し。
      ①単語はアルファベットによる綴りと音を持っています。「綴り・意味・音」はセットにして覚えることです。「綴り・意味」と「音」を切り離してしまうと、語彙学習は苦痛になるでしょう。例えば、早稲田大学と漢字で書く時に、頭の中で「わ・せ・だ」と音が鳴っているはずです。「はや・いね・た」と頭で唱えながら早稲田と書く人はいないでしょう。
      ②英語はその言葉を使う人たちが暮らす国・地域で使用されています。だから、私たちが日本語で物事を考えるフレームを用いては理解できないこともあるのです。枠を「少し緩く」して、「へぇー、そんな風に使うんだー」という寛容的態度で、そのまま受け取ることが重要です。基本的な文法事項の理解は当然必要ですが、「そんなんだ。ふぅーん」という余裕が無いと次の文などは理解に行き詰ってしまうでしょう。
      All you have to do is relax and accept English as it is.

      英検をダブル受験するなら

      2025/5/25

        英検協会よれば、今年度から始まる「英検準2級プラス」と隣接する級とのダブル受験が、他の級の組み合わせよりの多いのだそうだ。英検の各級取得に必要な英語力のギャップを埋めるのが本来の目的なら、「準1級と2級」の間に『2級プラス』を新設するのが筋だろうが、英検協会が選択したのは「2級と準2級のギャップ埋め」だった。
        理由はもちろん、高校受験や大学受験を目的に、英検2級取得を目指す受験生がとても多いからだ。英検協会の読みは、ある意味正しかったと言える。
        今年度第1回の個人申し込み者の内(4月時点)で、「2級+準2級プラス」をダブル受験する人が約20%、「準2級プラス+準2級」でダブル受験する人が約10%というのだから、相当需要は底堅いと言えるだろう。
        さて、本会場で「2級+準2級プラス」をダブル受験すると、検定料合計は17,800円にもなる。「準2級プラス+準2級」でも17,200円だ。家庭にとっては、物価高を感じる出費額となる。
        これをもし、準会場で受験できるとすると、「2級+準2級プラス」では13,300円(差額-4,500円)。「準2級プラス+準2級」では、12,500(差額-4,700円)となるから、経済合理的に考えれば、受験会場は「準会場の一択」ではないだろうか。
        問題は、「個人が受験できる準会場」が利用範囲にあるかどうかだ。

        SNSの質を決めるものは

        2025/5/21

          The quality of social networking depends on the intellectual level of its users.
          「SNSの質は、そのユーザーの知的水準で決まる」のだと思っていたら、
          The quality of social networking depends upon the power of the U.S. president.
          の様相を見せていますね。米国における政治的権力の強大さに圧倒されます。

          「民主主義国家においては、国民はその程度に応じた政府しか持ちえない」とかつて語ったのは、現パナソニックを興した松下幸之助。国民の質が政府の質を担保するということですね。「ひどいよな」とか他人事として言ってないで、もっと政治にコミットすべきなのでしょう。しかし、現在の仕事はかつてと比較して、その仕事に対し、よりコミットして成果を上げることを求めてきます。だから、たとえ問題を認識をしても、その全ての課題に対して、現役世代の人たちが自分で取り組むには無理があります。必然、課題克服のためには、自分の代弁者を立てることになります。ですから、その代弁者には、「自らの仕事として」その課題克服に取り組んで成果を上げることを期待したいと思います。

          松下幸之助は「国民が政治を嘲笑している間は、嘲笑に値する政治しか行われない」という言葉も残しています。

          「彼のカバン」はa his bagではだめ?②

          2025/5/18

            LIVEの場面ではすんなりと児童に理解された「This is a bag.→I like the bag.→This is Takashi's bag.→Do you like his bag?」の中にあるa/an/the/代名詞・所有格の使い分けが、中学校の授業で言語化されて解説されると、
            ①数えられる名詞の前にはaを付ける。
            ②名詞のあたまの音が「アイウエオ」に近い母音であれば、aはanとなる。
            ③aには「一つ」の意味があるが、theには「その」という限定の意味がある。
            ④人称代名詞には格変化があり、「…の」という場合は、my「私の」/your「あなた(がた)の」/his「彼の」/her「彼女の」/its「その」/our「私たちの」/their「彼らの」の意味になる。

            するとこんな疑問が浮かび上がります。
            「カバンが一つで、彼の持ち物だとすると、a his bagってなるよね」
            この質問に対する先生の回答はどのようなものでしょうか。
            「所有格を使う時は、同時にaは付けません」かな。
            すると次の質問はどうでしょう。
            「『彼のそのカバン』と言いたい時は、his the bagでいいですか」
            回答は次のようなものでしょうか。
            「彼のカバンだから、theは不要です」

            この先生の説明は2つとも間違ってはいませんが、生徒の疑問を氷解させる本質的なものにはなっていません。
            「a/an/the/所有格は、源流を辿ると、どれも「名詞を規定する」グループに入っている語なんです。だから置かれる位置も同じです。ですから、それらを二重に使うのは「a an apple」がおかしいのと同様におかしいのです」
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