エキップ英語教室 エキップ英語教室

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塾長 ブログ

先ずは「単語」と「紙の辞書」

2026/7/29

    多くの学校で夏休みが始まっている。長期休暇を上手く使って学力向上を果たしてもらいたい。英語学習のポイントは、語彙の獲得だろう。言語の学習は単語に始まって単語に終わるものだから。
    単語集を中心に据えるのはよいが、音声データを活用して、「つづり・意味・発音」をセットにすることを忘れないように。そして、長文などで「知っている単語」が出てきても、「覚えた意味」では上手く訳出できないような場合には、必ず「英和辞典」に当たろう。単語集は一語:一訳/ニ訳にコンパクトにまとめてあるものが多いが、多くの単語は意味が複数ある多義語なので、単語集で覚えた意味が役に立たないと感じることも多いものだ。
    △まさにそこが分水嶺△
    「時間もないのに、辞書なんか引いてられるか」とか思ってしまうようなら、今の学力位置から頭一つ抜け出すのは難しい。そんな時に「タイパ」とか「コスパ」とか言っていると、英語の女神が微笑んでくれることは期待できそうにない。
    そして、未知の意味を調べる時にこそ、「紙の辞書」を活用してほしい。タブレットやスマホに比べ、一覧性が圧倒的に高い。「タイパ」を重視する人にこそ「紙の辞書」を使ってもらいたいものだ。

    コアなイメージを持とう

    2026/7/26

      英語では、接続詞を用いない一文の中では動詞を2つ使用することが原則的に出来ないので、後ろの動詞を、前方の動詞の目的語(=名詞)化するため、(V)ing:動名詞かto (V):不定詞の名詞的用法にする必要がある。
      I enjoy playing tennis.
      want to play tennis.

      後の動詞が(V)ingになるか、to (V)になるかは、前の動詞が支配することなので、enjoy→(V)ing/want→to (V)と、ひとつ一つ覚えてもよいが、基本的なコアイメージを掴んでおくと「理解しやすい」。

      (V)ingは「もうすでに~している」(例:泳いでいる)イメージで、既にその動きに入っているところから「過去・現在」を象徴する。
      I like drinking coffee.「コーヒーを飲むのが好きなんです」

      一方、to (V)は、toが「→」のイメージを持っている(ex. go to Tokyo)ので、まだ起こっていない=これからのこと=「未来」を象徴する。
      I would like to drink coffee.「できればコーヒーが飲みたいのですが」

      このコアなイメージを持つことで、V+(V)ingが出て来たり、V+to (V)が出て来たりする場面で、「なるほどね」と理解することが出来るはずだ。

      someについて考える

      2026/7/22

        someは数えられる名詞にも、数えられない名詞にも使える不思議な存在です。
        I need some books. / I want some water.

        例えば、数が多かったり、量が多かったりする場合は、
        I have many books.とか、Do you have much snow this winter?とか、それぞれの可算/不可算の名詞に合わせて、many/muchの使い分けをしなければならないわけですから、加算/不可算の区別なく使えるsomeは、とらえどころのない、正体不明の存在に感じられます。
        someの基本的なイメージは「存在するが、はっきりしない数量」です。うーん、はっきりしないですね。
        数量が少ない内は、「いくつか/いくらか」で対応できますが、数量が増えた時には表す意味を考える必要があります。

        Some of the world's top athletes are vegetarians.
        これを「世界のトップアスリートの幾人かは菜食主義者です」としてしまうと、その人数は「はっきりはしないけれど、3人から5人くらい」のイメージです。この人数理解はsomeの表現したいことと実は合致していません。
        someの基本的なイメージは「存在するが、はっきりしない数量」なのです。
        ですから、適切な和訳は「世界のトップアスリートの中には菜食主義者の人もいる」と、あくまで数についてはぼんやりさせておくのが適切です。

        疑似分裂文

        2026/7/19

          前回の続き
          分裂文とはIt is〈強調したい名詞・副詞相当語句〉that〈他の文の要素〉.という形になっているもので、一般には強調構文と呼ばれています。
          元の文:Tom broke the window yesterday.
          分裂文
          (1) It was〈Tom〉that〈broke the window yesterday〉.
          (2) It was〈the window〉that〈Tom broke yesterday〉.
          (3) It was〈yesterday〉that〈Tom broke the window〉.

          どれも元の文を〈2つのパート〉に分けて、It is…thatの間の個所を強調しています。これと同様に、It is…thatを使わずに2つのパートに分けて「AはBだ」と強調する文のことを「疑似分裂文」と呼びます。

          What I want is peace.「私が欲しいものは平和だ」
          be動詞の前後(主語・補語)を入れ替えても表現できます。
          Peace is what I want.

          whatは疑問詞「何」ではなく、「~すること」を表す関係代名詞です。
          whatが疑似分裂文の代表選手ですが、〈A〉is〈B〉構造を取り、A/Bが節構造になっているものは疑似分裂文なので、次の例もそうです。
          (a) The only thing I want is a break.
          (b) The person who called you is Ken.
          (c) The place we met was Paris.

          ですから、ビートルズのAll you need is love./Love is all you need.という歌詞も疑似分裂文なのです。 

          分裂文

          2026/7/15

            It is … that ~.の形を取り、It is と thatの間に挟んだ語句を強調する構造は「強調構文」と一般に呼ばれています。
            It was in the park that Tom met Mary yesterday. 
            「昨日、トムがメアリーに出会ったのは、他ならぬその公園においてだった」

            この形は「強調」以外にも、文を「旧情報→新情報」と並べて、文の終わりに焦点を当てるエンド・フォーカスを引き出すためにも用いられます。
            A「傘を新しくしたんだね」
            B「昨日、学校帰り図書館に寄ったらね…」
            It was from that library that someone stole my umbrella.

            ここでは、図書館は自明の情報(旧情報)で、言いたいこと(新情報)は「誰かに傘を取られた」ということです。ですから、これを「強調構文」というのはここでは正しくはありません。文法的にはこれらの文は1つの文を2つのパートに分けた「分裂文」と呼ばれます。
            Tom met Mary in the park yesterday.(一つの文)
            It was Mary // that Tom met in the park yesterday.(分裂文)
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