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塾長 ブログ

someについて考える

2026/7/22

    someは数えられる名詞にも、数えられない名詞にも使える不思議な存在です。
    I need some books. / I want some water.

    例えば、数が多かったり、量が多かったりする場合は、
    I have many books.とか、Do you have much snow this winter?とか、それぞれの可算/不可算の名詞に合わせて、many/muchの使い分けをしなければならないわけですから、加算/不可算の区別なく使えるsomeは、とらえどころのない、正体不明の存在に感じられます。
    someの基本的なイメージは「存在するが、はっきりしない数量」です。うーん、はっきりしないですね。
    数量が少ない内は、「いくつか/いくらか」で対応できますが、数量が増えた時には表す意味を考える必要があります。

    Some of the world's top athletes are vegetarians.
    これを「世界のトップアスリートの幾人かは菜食主義者です」としてしまうと、その人数は「はっきりはしないけれど、3人から5人くらい」のイメージです。この人数理解はsomeの表現したいことと実は合致していません。
    someの基本的なイメージは「存在するが、はっきりしない数量」なのです。
    ですから、適切な和訳は「世界のトップアスリートの中には菜食主義者の人もいる」と、あくまで数についてはぼんやりさせておくのが適切です。

    疑似分裂文

    2026/7/19

      前回の続き
      分裂文とはIt is〈強調したい名詞・副詞相当語句〉that〈他の文の要素〉.という形になっているもので、一般には強調構文と呼ばれています。
      元の文:Tom broke the window yesterday.
      分裂文
      (1) It was〈Tom〉that〈broke the window yesterday〉.
      (2) It was〈the window〉that〈Tom broke yesterday〉.
      (3) It was〈yesterday〉that〈Tom broke the window〉.

      どれも元の文を〈2つのパート〉に分けて、It is…thatの間の個所を強調しています。これと同様に、It is…thatを使わずに2つのパートに分けて「AはBだ」と強調する文のことを「疑似分裂文」と呼びます。

      What I want is peace.「私が欲しいものは平和だ」
      be動詞の前後(主語・補語)を入れ替えても表現できます。
      Peace is what I want.

      whatは疑問詞「何」ではなく、「~すること」を表す関係代名詞です。
      whatが疑似分裂文の代表選手ですが、〈A〉is〈B〉構造を取り、A/Bが節構造になっているものは疑似分裂文なので、次の例もそうです。
      (a) The only thing I want is a break.
      (b) The person who called you is Ken.
      (c) The place we met was Paris.

      ですから、ビートルズのAll you need is love./Love is all you need.という歌詞も疑似分裂文なのです。 

      分裂文

      2026/7/15

        It is … that ~.の形を取り、It is と thatの間に挟んだ語句を強調する構造は「強調構文」と一般に呼ばれています。
        It was in the park that Tom met Mary yesterday. 
        「昨日、トムがメアリーに出会ったのは、他ならぬその公園においてだった」

        この形は「強調」以外にも、文を「旧情報→新情報」と並べて、文の終わりに焦点を当てるエンド・フォーカスを引き出すためにも用いられます。
        A「傘を新しくしたんだね」
        B「昨日、学校帰り図書館に寄ったらね…」
        It was from that library that someone stole my umbrella.

        ここでは、図書館は自明の情報(旧情報)で、言いたいこと(新情報)は「誰かに傘を取られた」ということです。ですから、これを「強調構文」というのはここでは正しくはありません。文法的にはこれらの文は1つの文を2つのパートに分けた「分裂文」と呼ばれます。
        Tom met Mary in the park yesterday.(一つの文)
        It was Mary // that Tom met in the park yesterday.(分裂文)

        oneselfの省略

        2026/7/12

          他動詞は目的語を必要とする語ですが、目的語がoneselfの場合、このoneselfが省略されることがあります。
          hide oneself「自らを隠す」 → hide「隠れる」 
          She hid (herself) behind a curtain.
          「彼女はカーテンの後ろに自らを隠した」→「彼女はカーテンの陰に隠れた」

          上記の例は、当たり前でさほど重要ではないように感じられるかもしれませんが、次の例はどうでしょうか。
          yield+O「…を産出する、与える」、yield to…「…に屈する」
          yield+Oで他動詞の場合「…を産出する」、yieldが自動詞の場合「屈する」と、英和辞典などには全く別の意味で掲載されていて、つながりが見えずに「なぜ?」と思ったことはありませんか。
          この時、oneselfが省略された形だと知っていれば、「(誘惑など)に自分自身を与える」→「(誘惑など)に屈する」と納得できるのではないでしょうか。
          The hijackers refused to yield (themselves) to demands to release the passengers.

          次の例も同様です。
          come to oneself to「自分自身に戻る」→ come to「意識を取り戻す」
          I came to (myself) a few minutes later, (being) unable to remember anything about it.

          偏差値はモノサシ~偏差値を1上げるために必要な学習時間

          2026/7/8

            多くの場合、偏差値は「同学年の生徒集団における自分の学力位置」を表します。偏差値40~60に全体の約7割が分布し、偏差値45~55に全体の約4割が分布します。
            偏差値50近辺は、生徒が一番多いゾーンであり、周囲にいるのは自分と同じくらいの学習量の生徒なので、頭一つ抜け出すには+αの学習量が求められます。
            「偏差値を5上げるために必要な時間は、総計で約200~300時間」というのが、受験業界の定説です。逆算すると、偏差値1上昇させるためには40~60時間の学習が必要ということになります。夏期休暇中、毎日2時間学習すると到達する学習量です。単純計算ですが、その学習量を3カ月続けると、偏差値は3上がると言えます。
            つまり、まず必要なのは「量」。英語が苦手という場合、ほとんどの場合、この「量」が十分ではないのです。ではどうやって学習「量」を確保するか。そこが考えどころです。
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