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大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

考査結果から学ぼう

2025/9/21

    *考査へのプロセスを確認
    ①出題範囲、ポイント等、科目担当者から示された内容に沿って学習したか(抜け落ちがなかったか)。
    ②教科書による主学習項目(文法事項)をよく理解し、練習問題等を通じてそれを確実にしたか。
    ③完全理解(考査100点)の目標を立て、目標達成に向け計画的に学習したか。

    *考査結果から学べること
    ①一週間前には考査情報が科目担当者から出るはず。必要な学習の全体像が見えていなければ「過程と結果」は必然的に十分なものではなくなります。
    ②分かったつもりでも、関連した問題を解いてみると、理解が十分でなかったところが見えてきます。また、教員にしても、すべての注意ポイントを解説してから練習問題に当たらせることは難しいので、練習問題を解説しながら補足・充実させていくものです。練習問題はプラスαではなく、それこそがポイントです。
    ③6~8週間毎に設けられた考査は、その間の学習の習得度を測定し、不足する部分の明確化を図るためのものです。見直しは必修。
    また「100点を取って当たり前、ちょっとミスをして90点台」という目標イメージを実現するために、何が不足していたのかを明らかにし、次回同じことを繰り返さないようにする決意が必要です。

    予習が先か、復習が先か

    2025/9/17

      英語学習初期~中期にあたる中高生なら、まだまだ知らないこと・気づかないことが多いから、学校での授業を大切にすべきだ。学校なら知識と経験のある教員が授業を構成・指導してくれるから、これを有効活用しない手はない。塾・予備校に通っている人でも、学校にいる時間は思いのほか長いことを忘れてはならない。
      授業における学習内容をより理解し、より定着させるためには予復習も有効だ。両方やれればいいが、学習初心者にとっては荷が重いかもしれない。
      自分がクラスの上位にいると思えるなら、授業中に多くのことを記憶してしまえる自信があるだろう。そういう人なら予習を中心にして、自分なりに教材を事前学習した上で授業に参加すれば、不明点を克服したり、不明点を消し去ることも可能だろう。予習を前提に不明点を質問出来るようになれば、授業の活性化にも寄与できる。
      でも、自分のクラス内の位置が中位・下位だと思う人には復習に重きをおいて取り組むのを勧めたい。「わからない。出来ない」を少しずつ「わかる」に置き換えて、自信を持てるように継続的に取り組みたい。復習時に、授業のポイントを確認したり整理出来るよう、授業中は先生の説明をよく聞いて、きっちりと板書する以外にも、「これは復習する時に必要だ」と思われる事項があればメモするようにしたい。

      仮定法現在は名称変更が必要か

      2025/9/14

        仮定法は、分詞構文と並んで、大学入試レベルの長文の中ではよく出て来る表現形式だから、高2の内には慣れ親しんで、戸惑うことのないようにしておきたい。
        仮定法過去・仮定法過去完了から学習を始め、仮定法未来くらいまでは何とか守備範囲に入っている生徒も、「仮定法現在」と聞くと「何それ?」という反応がほとんどではないだろうか。仮定法現在は「提案・要求・命令」を表す動詞に続くthat節の中で「動詞の原形」を用いるという表現形式だ。
        Jim suggested that mom wait a little longer for dad.
        「ジムは、母親にお父さんをもう少し待つように提案した」
        文の動詞がsuggestedと過去時制であるにも関わらず、that節内の動詞が時制の一致されず、waitという動詞の原形が用いられる。これは、that節内が「お父さんをもう少し待ってよ!」という「命令文(動詞の原形で始まる)」であり、その前に主語が置かれたものである。
        Jim suggested→mom+Wiat a little longer for dad.
          〈提案・要求〉「だから」〈命令文〉

        これが仮定法とされるのは、that節内の内容が「実際にはまだ行われていない、仮定の内容」であるからなのだが、動詞の現在形を使う訳でもないのに「仮定法現在」と言われる辺りに、高校生の理解が進まない理由があるように思われる。名称が「仮定法特殊命令文」ならば、ずっと分かりよくないだろうか。

        『英文法ハンドブック』

        2025/9/10

          9/7(日)、駿台予備学校が主催する教育探求セミナーに参加した。竹岡広信先生から直接、英語に係る最良の金言をいただける珠玉の機会である。先生のご紹介では、遠くは九州からの参加者もいらしゃったようだ。時間以外に、受講料、交通費、もしかしたら宿泊費も必要かもしれない。それでも参加したいと思わせる魅力が竹岡先生のセミナーにはある。私も、最上のモチベーションと課題を得た。
          参加者全員に、今年出版されたばかりのご著書『英文法ハンドブック』が贈られた。竹岡先生の知識の全体像を何とか把握するのに、これまでは各著書を読み込んで、各教材に橋を架け、情報を整理・蓄積していくことが求められた。それは英語指導者として、何を準備しておくべきなのかを知る最良の機会でもあるのだが、手間暇を必要とすることも事実であった。それがどうだろう、このハンドブックが傍らにあれば、湧いてくる疑問を全て竹岡先生にぶつけて、的確な解答を得ることが最小の努力で叶えられるようになったのだ。上梓されたばかりで、いくつか編集上のエラーがあるようで、既にお気づきの個所をいくつか教えていただいた。参加者は「使い込んでいただいて、間違いを発見されたら竹岡に教えてください」とのお言葉をいただいた。年末までの4カ月、ゆっくり竹岡先生の知識を吸収し、万一誤植を見つけたならば、お礼に報告したいと思う。

          接続詞なのか、前置詞なのか

          2025/9/7

            We must be willing to reexamine the evidence behind a claim rather than accept/accepting it blindly.
            「私たちは、ある主張を盲目的に受け入れるのではなく、その主張の背後にある証拠を厭わず再検討しなければならない」

            thanを接続詞だと考えれば、(to) reexamineとの対比で、原形不定詞accept。
            thanを前置詞だと考えると、動名詞acceptingとなります。

            文法規則が先行する訳ではなく、使用実例を解きほぐすために文法があります。
            まず、そんな表現があるのだなと鷹揚に受け止めて、そういうことなんだねと理解を示す。外国語に興味を持ち、母語との比較考量を重ねながら、そういう言葉の紡ぎ方があるのか!もっといろいろ知りたいという気持ちがどうやれば芽生えるか。教える立場の者が先ずはおもしろがること。言葉を扱う職業を持つ者の思いは変わらないだろう。
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