エキップ英語教室 エキップ英語教室

大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

have to (V)の注意点

2026/4/15

    助動詞mustとほぼ同意の表現として、中学でhave to (V)を習います。中学のうちは、3人称単数の主語の場合にはhas to (V)、過去時制ならhad to (V)がきちんと使えれば問題になるようなことはないのですが、高校2年生以降の時期に英語長文などを読むようになると、その最初のhave to (V)の刷り込みがゆえに、文意を正しく捉えられないようなことに出くわします。
    He needs a tool which I have to fix this machine.
    このhave to fixを、「修理しなければならない」と読んでしまうと、「彼はこの機械を修理しなければならない道具が必要だ」と考えることになるでしょうか。一見、何となく意味が通じるような気もしますが、そもそも「修理しなければならない道具」って変ですよね。修理しなければならないのはこの機械であって、道具は修理を可能にするものであるはずです。
    しかも、先行詞a toolを、関係代名詞以下のI have to fix this machine.の中に戻して考えようとしても、have to (V)と考えている限り、〈主語:I/目的語:machine〉共にあるので、適切な位置に戻すことが出来ません。
    これは、「have toの後には(V)が続いて『~する必要がある』を意味する」が強く刷り込まれ、そこから思考が離れられない例です。

    もちろん、解法はhave to (V)の解除→have+(X) / to (V)です。
    関係代名詞の後には〈主語/目的語の欠落がある〉はず。which Iまでは確定していそうだから、目的語(X)が欠落しているはずだと考えれば、
    He needs a tool.+I have it. / to fix this machine
    →He needs a tool / which I have (X) / to fix this machine.
    「彼に道具が必要だ/それを私は持っている/この機械を修理するのに」と解することができます。思い込みって意外と強力なんですよ。

    三寒四温~清明

    2026/4/12

      春の気候を表す言葉に「三寒四温」というのがある。
      2月下旬から3月。数日ごとに寒い日と暖かい日が繰り返され、やがて冬が終わり、春の到来が感じられる時期の寒暖の周期的変化を表す言葉だ。
      やがて4月に入ると、二十四節気の清明がやって来る。
      今年は5日から19日までの期間を指すという。清明はすべてのものが清らかで明るく、生き生きとしているという意味で、明るい日差しの下、花がほころび、若葉が萌え、心地よく風がそよぐ季節のこと。まさに学校年度が新しくなり、新入生を迎えて、在校生も進級するこの時期に相応しい。
      学校での教育活動は、昔から春の季節の植物やその成長の様子に例えて表現されることが多かった。学校の通信だって、初々しい「めばえ」や「若葉」とか、それを見守る「育み」とかいう名前であることも多いだろう。
      これは、長く日本人が農業を主体とする文化的背景の下に暮らしてきた素地があるからに違いない。農耕と教育というものが比較考量されて、「農業のように貴重なものとして教育を捉えたい」、「工業製品とは違って、繊細な生き物せある児童・生徒たちに丁寧に係わりたい」という思いが結実した結果なのだろう。
      学校迎える新しい季節が、誰にとっても美しく過ぎて行きますように。

      現在完了「期間」は常にfor/duringで表されるか

      2025/4/8

        「継続」を表す現在完了〈have+p.p.〉。中学での学習では、
        ①It has been cold for a week.
        「一週間ずっと寒い」
        ②I have lived in Canada since last April.
        「昨年の4月からカナダで暮らしている」

        のような例を挙げてfor「期間」・since「時の起点」の使い分けを学ぶのが基本のようだ。
        高校入試に対してはこれでいいのかもしれないが、英検などを受験すると次のような「期間」を表す表現に出くわすことがある。「なぜforじゃないんだろう?」学校でのみ英語を学習している生徒なら疑問を持つことになるだろう。
        ③This town has changed greatly over the last 10 years.
        「この町はここ10年で大きく変化した」
        ④Prices have risen by 10 percent in the last 5 years.
        「物価はこの5年で10%上昇した」

        ①と②③の違いは何だろうか。違いは①のbe動詞が「状態動詞」であるのに対して、③のchangeと④のriseは「動作動詞」であることだ。動作動詞の現在完了形で「期間」を表すには、「over/in/during」を用いる。
        知っていると、英検過去問に当たる際に、「これか…」と気づくことができるだろう。

        〈『基礎 英作文 問題精講』より〉

        open / closed

        2026/4/5

          Yes, we are open.「お店やってます」のサイン・ボードを掲げているお店をよく目にします。we are [S+V]ですから、openは動詞ではなく形容詞です。形容詞openの歴史は古く、古英語(Old English)の時代には既に使われていたようです。日本の歴史に当てはめると、古墳時代後期-飛鳥時代-奈良時代-平安時代前期に相当するので、大昔からある語。「閉じていない;露出している」状態を表す形容詞です。そこから派生語として動詞openienが登場し、今日の動詞openに至ります。open「開いている」という状態を表す形容詞から、open「開けるという状態にする」という動詞が生まれた訳です。
          一方、「お店お休みです」を表す形容詞はclosedですが、これは逆の道を辿り、動詞closeが〈be+(V)p.p.〉で表す受動態を経て、closed「閉じている」という形容詞が自立しました。
          お店の店先に「close」とボードを出しているのを時に目にしますが、closedとすべきところを、きっとopenからの連想が働いて、closeとしてしまったんですね。言葉の使用は難しいです。

          中学で一番初めに習う助動詞はdo

          2026/4/1

            canとwillについて書いた中で、中学で初めに習う助動詞はcanと紹介ましたが、それは表の顔で、実は助動詞doが先に出てきます。「助動詞doって何?doは動詞でしょう?」という声が聞こえて来そうですね。
            be動詞に続いて、一般動詞を学ぶと、
            Do you play tennis?  No. I don't play tennis.
            などの文を習いますが、これらのdo/does/didは「一般動詞を疑問文や否定文にする手助けをする」助動詞のdoです。
            多くの場合、一般動詞にはdoを使って疑問文や否定文を作るんだよという説明と練習が先行し、can, will, must, mayなどが一通り出て来た後で、一般動詞を疑問文・否定文にする時使ったdoも実は助動詞なんだよ。「ほら、一緒でしょう」と後から説明されることになるように思います。これは、先生が一般動詞の学習の際言い忘れていた訳ではなくて、生徒の頭が混乱しないように配慮した結果です。
            先生がどれくらい考えて学習プロセスを構築してくれているのか、学習者にはあまり分からないものです。
            上へ