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大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

必要なのは変化

2025/12/10

    俺には俺のやり方がある、とか。誰にも俺のやり方を変えられない、とか。ピュアな自分を守りたいという思想は理解できても、「変化」しなければ「居着いて」しまいます。
    今の中学・高校生はクラスの中の自分のキャラを必死に守ろうと努力しているそうです。そうやって小さな社会集団の中で安住の地位をしばし得る。そうしている限りは集団内の他者に承認され、心落ち着いて集団生活できる。
    「変わらないこと」に対置されるのは「変わること」。「変化しないこと」には「成長する」こともありません。
    「お前、相変わらずだな」は誉め言葉でしょうか。「ずいぶん変わっちゃったんだな」は別れの言葉なのでしょうか。「らしくないことを言うなよ」と釘を刺され、「らしくないことをするなよ」と警告され、「お前、変わったな」と友情の終わりを宣告される。それは回避すべきことなのでしょうか。
    オバマ元米国大統領の大統領選挙キャンペーンの標語は『CHANGE』でした。互いの成長と変化を受け入れて、なお仲良く友達つき合いできるような友人関係を育んでほしいなと思います。

    helpは省略が止まらない

    2025/12/7

      I helped my father to prepare dinner.
      目的語が短いものであれば、to (V)のtoは省略されるのが普通です。
      I helped my father prepare dinner.
      「父が夕食の準備をするのを手伝った」

      これは、よく使われる表現には省略が起こりやすいという、言語に共通する特性によるものと考えられます。
      このhelpを使う表現で、to (V) の (V) に go / come / get / be が続く時、その (V) も省略される場合があります。
      I helped an elderly woman (go) across the street.
      「おばあさんが通りを渡るのを手助けした」

      さらにこの省略が定着すると「熟語」として認知されます。
      Help your self ((go)) to some cake.
      「ケーキを自由に召し上がってね」

      向き合わず、同じ方向を見る

      2025/12/3

        「うまい香具師」は客と目を合わせないそうです。客を見ずに、「客が見ているもの」を見る。客が茶碗を見ていたら、一緒にその茶碗を見る。そして、「伊万里だっていうんですけど、どうなんでしょうね。本物ですかねぇ…」とかぼそりと呟く。そうやって、いつの間にか「どちらとも利害関係のない第三者」でもあるかのように客に「寄り添って」しまう。二人とも並んで品物を鑑定するような立場になって、「いや、その茶碗よりこっちの香炉の方がものはいいみたいですけどね」などという香具師の口車に乗せられて、気がつくと客は財布を取り出している…。
        「バディ」の作り方は、教育においても有効であろうと思います。

        これは内田樹『老いのレッスン』の一節です。相手と向かい合うのではなく、二人で同じ風景を、同じような感覚で、静かに眺めることが、医療や介護の世界で言われる「寄り添う」ということの意味だろうと続けます。
        名医は、病気を抱えた患者をこちらから見るのではなく、病気を「向こう側」に置いて、医者と患者がそれを並んで、同じ方向から眺めるという位置取りをするのだそうです。
        話しは親の老いとの向き合い方に繋がっていきます。・・・。

        Let's (V)はLet us (V)の短縮形

        2025/11/30

          Let's (V)はLet us (V)〈使役動詞+O+(V)〉の短縮形=口語的表現で、letは「使役」ですが、「~させる」ではなく「~するのを許す」の意味です。
          Let me have a look at that picture.
          「私がその写真を見るのを許して」→「ちょっと見せて」

          Let's~.で「~しよう」と単純に覚えていると、うっかり(V)を忘れる間違いをしてしまいます。
          ×Let's tennis.
          〇Let's play tennis.

          日本人には英語習得は難しいのか

          2025/11/26

            慶応大・堀田隆一教授のお話し。
            国際的な会議やビジネスでは、共通語として英語が用いられることが多く、ノンネイティブを含む英語話者は20億人で多言語話者よりも多い。英語が優越的地位にある「英語帝国主義」の様相もある。英語がこれだけ広まったのは、この300年弱の期間に、軍事・政治・経済・文化・技術の面で圧倒的な力を持ち、世界の覇権を握った英国と米国の言語がたまたま英語だったから。
            日本語話者にとって英語の習得が難しいのは、言語的に英語と日本語の類似点がほとんどないため。英語と共通項が多い欧州の言語話者と比べると、英語習得に長い時間が必要となるのは事実。英語使用の壁を越える一つの方法は、英米標準の英語へのこだわりを捨てること。
            世界の英語話者20億人の内、ネイティブが5億人で、ノンネイティブが15億人。日本人は英米標準の英語へのこだわり、憧れが強いが、もはや英語話者のマジョリティーは英米標準の英語で話してはいない。肩の力を抜いて、日本人英語をWorld Englishesの一つとして使用していく意識変更も必要。
            〈11/9付け朝日新聞記事より〉
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