エキップ英語教室 エキップ英語教室

大阪府 豊能郡 能勢町 下田尻1060

塾長 ブログ

名詞を文(SV)で表現する

2026/10/11

    英作文で出くわす難題が、コロケーションの問題です。

    「海外旅行に行くのなら保険に入った方がよい」
    保険はinsurance、入るはenterがまず頭に浮かぶでしょうか。でも、enterは「建物や学校に入る」や「情報を入力する」の意味で使用し、保険に「入る」の意味では使いません。insuranceに入るなら、それを「買う」と考えてgetやbuyを使います。この語にはこの語を使うという、自然な語の組み合わせのことを「コロケーション」といいます。
    語と語の組み合わせは、言語的蓄積が豊かなネイティブにとっては当たり前のことですが、一つ一つの語の組み合わせを覚えて行くのは中学生・高校生には荷が重すぎます。
    そういう時は「名詞」を「文」の形で言い換えると、コロケーションの難題から逃れることを知っておくべきでしょう。

    「健康のありがたみを知りなさい」
    なら、ありがたみはimportanceとかvalueという名詞が思い浮かぶかもしれませんが、動詞knowと組み合わせるのは自然ではなく、普通はunderstandやappreciateを動詞として用います。
    でも、「健康のありがたみ」(名詞)を「健康でいることがいかに大切か」(文)と読み替えてやれば、knowを使って
    You should know+how important staying healthy is.
    とコロケーションの問題を回避することができるのです。

    難しい名詞をそのままコロケーションの知識なしに使用するのは危険です。また、この言い換えのテクニックは会話などで有効に使えます。
    「世界情勢」→what is going on in the world
    「世間の目」→what other people think
    「他者の気持ち」→how other people feel

    間接疑問文

    2026/10/7

      疑問文(A)が、別の文(B)の中に組み込まれ、その文(B)の中で主語・補語・目的語の役割を担う形になっているものを間接疑問文と言います。
      言葉による説明は時に伝わりにくい場合があるので、実際例を見てみましょう。
      (A) How far is it from here to the station?
      この文を、I don't thinkで始まる別の文の中に組み入れます→間接疑問文。

      (B) I don't know how far it is from here to the station.
        「ここから駅までどれほど離れているか、私は知らない」
      元(A)であった文は、他動詞knowの目的語の位置にあります。この時、元(A)の文は「どれほど遠いのか」という疑問文の意味を有していますが、他の文の中に組み入れられると、「疑問文の語順→平叙文の語順」に変わります。

      (A)の文を、do you thinkと組み合わせてみましょう。
      →Do you think how far it is from here to the station?
        「ここから駅までどれほど離れているか、思いますか」
      最後にクエスチョンマークのある疑問文ですが、疑問文の役割はDo you thinkの部分が担うので、〈it is〉の平叙文の語順であるのは、(B)の文と同様です。ですが、意味が成立していません。また、その質問に対する答えが、Yes/Noで返答し、「はい、思います/いいえ、思いません」となってしまう点も問題です。ここで問いたいのは「どれくらい遠いか」ということであり、「はい/いいえ」を回答してもらっても困るのです。

      この場合には、〈疑問詞+do you think+S'V'〉の形にします。(A)の文の疑問詞はHowですが、「遠い」を意味する副詞のfarと一緒になって、「どれほど離れているか」の意味を形成しているので、Howだけを文頭に出すのではなくて、How farを切り離さずに文頭に起きます。
      How far do you think it is from here to the station?

      疑問文ですが、疑問文を形成する役割はdo you thinkの語順が担うので、〈it is〉はやはり平叙文の語順です。

      疑問形容詞

      2026/10/4

        What is in the box?
        なら、文頭のwhatは「何」の意味の疑問詞で、文中で主語の位置に入っています。
        whatは名詞と結びつき、
        What color do you like the best?
        のように使われることもあります。「何」の意味の疑問詞であり、同時に名詞を修飾する「形容詞」の働きを果たしています。このような語にはwhat「何の[どの]…」、which「(限られた選択肢の中で)どの…」、whose「誰の…」があります。

        (1) What kind of music do you like?
          kindは「種類」を意味する名詞です。
        (2) Which bus takes us to the zoo?
          例えば、4系統あるバス乗り場で、「どの」という場合です。
        (3) Whose jacket is this?

        こういう語は、疑問詞からの広がりの中で自然に身につけ、後から振り返ると、そういえば形容詞の使い方になってるね、と理解するものです。

        接続詞のas

        2026/9/30

          接続詞asは多義語です。結び付けられた文と文の関係から、asの意味することを考えましょう。

          (1) He plays the piano as well as his mother does. 
          これは原級比較の形ですが、前方のasは副詞で「だいたい同じ」を意味します。後方のasが接続詞で、「様態:~のように」を意味します。
          「彼は、お母さんが弾くように、だいたい同じほど上手にピアノが弾ける」

          (2) As she entered the hall, applause broke out.
          「彼女がホールに入った」→「拍手が起きた」ので、表す関係性は「時」または「理由」と考えられます。
           〈時〉= When she entered the hall, SV.
           〈理由〉= Since she entered the hall, SV.
          ☆理由の場合は、sinceと同様、聞き手[読み手]が既に知っている旧情報を表し、文全体が「旧情報→新情報」の並びになるように、Since/Asは文頭に置かれます。逆に、新情報を表すbecauseは、主節に後置して、文末に置かれるのが基本です。

          (3) As you grow older, you feel greater nostalgia for the past.
           〈比例〉関係を示す文では、比較級と共に使う場合が多いですが、比較のニュアンスを持つincease「増加する」などの動詞が、比較級の代替をする文もあります。
          cf) As you get older, your responsibilities increase.

          (4) Young as he is, he has a lot of experience.
          この文は元はas~asの原級比較でした。
           〈譲歩〉= Though he is as young as he is, he has~.
          この文を分詞構文で表すと、①接続詞thoughを省略、②主節の主語と同じ接続詞の後の主語heを省略、③主節の動詞の時制と同じなので、接続詞の後の動詞isを(V)ingの形のbeingに、④分詞構文のBeing/Having beenは省略するのが普通、という過程を経て出来た文が(4)の文です。


          見方による

          2026/9/27

            現象をどのように解釈し、一般化するか。言語にこれを当てはめれば、その役割を果たすのが文法ということになります。
            1) While I was traveling in Italy, I ran into a friend from university.

            「時・条件・譲歩」を表す副詞節の中で、〈S'+be動詞〉が省略されることがあります。すると、上の文は下のように表現されます。、
            2) While traveling in Italy, I ran into a friend from university.

            また、この文から、さらに文頭のWhileを省略した文も可能で、
            Traveling in Italy, I ran into a friend from university.
            と表現されますが、これは(V)ingで、「文と文を結びつける接続詞」の働きを果たす分詞構文です。
            分詞構文は接続詞で結ばれた2文から、
            1) While I was traveling in Italy, I ran into a friend from university.

            ①接続詞を省略、②接続詞の後のS'が、主節のSと同じ場合には、接続詞の後のS'を省略、③接続詞の後の動詞の時制が、主節の動詞の時制と同じなら(ここでは過去-過去で一致)、接続詞の後の動詞を(V)ingの形にすることで作られます。すると、できる文はこうなります。
            Being traveling in Italy, I ran into a friend from university.

            分詞構文のbeing/having beenは通常省略されるため、
            3) Traveling in Italy, I ran into a friend from university.

            となるのですが、分詞構文は(V)ingで「ゆる~く」2文を結びつけるので、訳としては「イタリアを旅行していて、大学時代の友人にばったり出くわした」となります。「~している間に」を明示する場合には、省略したはずの接続詞をわざわざ付け直すこともあり、そうするとその文は、
            2) While traveling in Italy, I ran into a friend from university.

            と接続詞の後から〈S'+be動詞〉を省略した文と同じになります。
            現象が先にあり、それをどう解釈して一般化するかが文法の仕事。その解釈の仕方によって、2つの解法が可能になるということです。
            長くなりましたが、「…に偶然出くわす」はrun into+人/come across+物と区別しておきましょう。
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